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霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

ジュニアNISAのロールオーバー私事論考・後編

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前編の概要)

  • 息子のSBI証券サイトに届いた「お知らせ」により、本年末でジュニアNISA口座のファンドが非課税期間満了となることを知った私。
  • ロールオーバーが選択肢の一つであり、年末までにどうするか考えなくてはならない。
  • しかし、現在、息子のジュニアNISAは6つのファンドが乱立しており管理が面倒な状況にある。
  • これを何とかしたいと思っていたそのとき・・・

金融庁の味わい深い図

金融庁ウェブサイトの「ジュニアNISAのポイント」。

ロールオーバーするかどうか、ネットでいろいろ調べていたら見つけました。

 

そこには次の図が。

「20歳になる前にジュニアNISA制度が終了してしまう場合」とあり、私の息子はこのケースに当てはまります(年齢は合っていません)。

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理解するのに若干の時間を要しましたが、なるほど、さすが金融庁見れば見るほどよくできた味わい深い図です。

 

この図を見て、私はファンドの数を整理する手順のようなものを見いだしたのです。

 

シンプルな非課税運用へ!

それはどういうことか?

まず、これまで購入したファンドを年別に見てみると…

 

【平成28(2016)年:平成32(2020)年末に非課税期間満了】

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型
  • 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

 

【平成29(2017)年:平成33(2021)年末に非課税期間満了】

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型
  • 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
  • iFree 8資産バランス
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

 

【平成30(2018)年:平成34(2022)年末に非課税期間満了】

  • 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

 

【平成31(2019)年:平成35(2023)年末に非課税期間満了】

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

 

【平成32(2020)年:平成36(2024)年末に非課税期間満了】

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)※積み立て中

 

この5年間の前半が特に迷走してゴチャゴチャしていますね(その経緯は過去記事参照)。よって次のようにします。

  • 平成28(2016)年から平成30(2018)年に購入したファンドについては、5年間の非課税期間が満了する際に売却し、平成33(2021)年から平成35(2023)年までの新しい非課税投資枠で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を購入する。5年間の非課税期間がそれぞれ満了したときには、その都度、継続管理勘定に移し替える。
  • 平成31(2019)年と平成32(2020)年に買ったファンドについては、5年間の非課税期間が満了したとき、もう新しい非課税投資枠はない。このため、満了とともにそのまま継続管理勘定に移し替える

 

そうすると、最終的に継続管理勘定には「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の2本のファンドだけが残ります。

6本もあったのがずいぶんスッキリするよ!

 

しかも、この継続管理勘定、20歳(成年年齢の引下げ後は18歳になる見込み)になるまで非課税のままで継続保有できるという、なかなかの優れモノ。

非課税運用を享受した後は、よりシンプルな資産を息子に譲り渡すことができそうです。

 

前編で言及した「一筋の光」とは、この金融庁の図のことでした。

ヨシ、これで一件落着。「良い答を見つけたぜ!」と私は小躍りしました。

 

でも、ちょ、待てよ!!

が、が、が!

すぐさま別のことに気が付きました。

 

ロールオーバーのメリットを軽視し過ぎてはいやしないか、と。

 

すなわち、9月上旬のある日の時点で、息子のジュニアNISAの通算の含み益は+16.24%。平成28(2016)年購入分だけを見ると、何と+40.23%にもなります。

 

ジュニアNISAでは、たとえ翌年の非課税投資枠の上限額「80万円」を超えていても、全額ロールオーバーすることができます。その全額について、引き続き非課税運用できるというわけです。

 

まさに複利×非課税という強力なタッグにより、資産をさらに大きくできる可能性が広がるのです(もちろん調子が良いときの話)。

 

投資や資産運用を行うとき、シンプルであることは確かに大事。

だけど、せっかく非課税投資の制度があるのなら、それを可能な限りフルに活用する方が自然ではないか。そう考えるに至りました。

 

改めて見たら、今ある6つのファンドはどれも低コストで悪くない奴らです。

ウム、もうしばらく持っていても良かろう!

 

というわけで、

紆余曲折・二転三転した結果、ジュニアNISAについては今後ロールオーバーをしていく、という結論となりました。自分としてはこれで納得。

 

一方、ジュニアNISAの主である息子に至っては、私が思い悩んだことなんて当然つゆ知らず。

今日も「テレビが観たい」だの「おやつ食べたい」だの、ほんの目先の欲望で精一杯です。

 

(2020.9.19追記)

  • 記事アップ後、継続管理勘定の利用年齢について指摘があり、一部修正しました。