前編では10年前に住宅ローンを組んだときの話を書きました。
それから10年後、固定金利期間が満了し、固定金利から変動金利に移行しました。
利率は0.980%から1.925%に上昇。
広告などでよく目にする変動金利よりずっと高いのは、優遇幅が小さくなるためのようです。
これでもまだ低いのでしょうが、毎月の返済額が1万円以上も増えることになります。
そして、住宅ローン減税はもうない。
奇しくも今年の3月、日銀が「マイナス金利政策」を解除し、金利引上げを決定。
今後、住宅ローンの変動金利が上がっていくのか、私には分かりませんが、いくらであれ、金利負担そのものは確実に発生します。
もともと繰り上げ一括返済を視野に入れていたこともあり、腹を括るにはちょうど良いタイミング。
もう一気にスッキリしてしまおう!と決断したのでした。
返済原資をねん出
繰り上げ返済に当たっては、それなりの額が必要になります。
今回、大きく分けて3つのルートにより返済原資をねん出しました。
- バッファの現金(私、妻)
- 個人向け国債の売却(妻)
- インデックスファンドの売却(私)
1. バッファの現金
私の資産のうち、現金には、①生活防衛資金、②ポートフォリオの無リスク資産(まとまったら個人向け国債の購入資金となる)のほか、③バッファの現金があります。
この10年間、繰り上げ返済を意識して③バッファの現金を少しずつ貯めていました。
今回ついにその出番が来て、返済原資となりました。
妻の場合は謎に貯まっていた現金があり、それを返済に充てました。
2. 個人向け国債の売却
妻が約10年前に購入していた個人向け国債(変動10)。
今年9月が満期でしたが、わずかなペナルティを支払って少し早めに解約することにしました。
3. インデックスファンドの売却
以上でも少し足りなかったので、思い切ってインデックスファンド1つを全額売却しました。
その名は、日本株式インデックスe。
私が積立て投資を始めた頃のファンドです。
今年に入ってからの日本株の急騰もあり、損益率は+200%超え。
つまり3倍になっていました。
元本がとても小さく、3倍と言っても大したことないのですが、それでもファンドの整理にはなるし、ここらで利益確定しておこうと。
こうして、返済原資の最後のピースを埋めたのでした。
なお、このファンドにはそれなりに愛着があったのでやはり寂しい。
こんな気持ちは、2年前に外国株式インデックスeを売ったとき以来です。
さあ、これから
ついに無借金フェーズに入りました。
先のことは分かりませんが、今後、確実に発生する大きな出費は子どもの教育費くらいでしょうか。
将来の見通しが立ち次第、仕事を早めに辞めるという選択肢も見えてきました。
まだ十分にやりがいを感じているので、しばらくは働き続けるつもりだけど…。
むしろいま気を付けるべきは、株価が絶好調の現局面で調子に乗ってリスクを取り過ぎないこと。
こういうときこそ、手堅くいこう。