開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

売って買って、リバランス決行

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話は昨年末にさかのぼります。

冬休みに資産状況をチェックしたところ、先進国株式クラスの比率が想定より大幅に大きくなっていました。

 

自分が目指す比率が「無リスク資産:国内株式:先進国株式:新興国株式=25:15:45:15」であるのに対し、およそ20:13:54:13となっていたのです。

unicorn5.hatenablog.com

 

想定よりもかなり乖離が大きくなりました。

こんなときはリバランスの出番です。

 

本格派のリバランス

先進国株式クラスの比率が目立って大きくなってきたのはもうかなり前からのこと。

このため昨年、毎月の積立額の配分を変えました。

すなわち、積立ての総額はそのままに、国内株式と新興国株式を当初の比率より多めに買い、その分、先進国株式を少なめに買うことにしたのです。

 

それでも昨今の先進国株式上昇の勢いは凄まじく、焼け石に水

結果、これだけの比率の乖離が生じてしまいました。

 

国内株式と新興国株式を買い増して調整するノーセルリバランスも検討しました。

しかし、これだけ開いた比率を戻すにはバッファの種銭が全く足りないことが判明。

 

このため、今回ついに売って買っての本格的なリバランスを行うこととし、2021年のうちに決行しました。

 

そもそもなぜリバランスをするのか?

ここで今一度、リバランスをすることの意味を再確認しておきます。

全面改訂 ほったらかし投資術(山崎元、水瀬ケンイチ著)では、以下のとおり書かれています。

(前略)そうすることによって、ポートフォリオのリスク量を一定に保つことができ、知らぬ間に過大なリスクを負ってしまうことを防ぎます。

 また同時に、リバランスは、好調なアセットクラスでの一部利益確定と、不調なアセットクラスでの割安な仕込みを行うことにもなるので、リターンの改善に寄与する面もあります。

(出典:「全面改訂 ほったらかし投資術」p143-144)

 

「ほったらかし投資術」は現在さらなる改訂に向けて作業中のようですが、この記載は不変の真理だと思います。

 

なお、バランスファンドや「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」一本で運用している方にとっては、引用部分の後段はもはや関係ありませんね。

この場合、リバランス=「リスク資産と無リスク資産の比率を元に戻すこと」を意味するのでしょう。

 

一方、私は先進国株式・国内株式・新興国株式のアセットクラスを組み合わせています。

このため、リバランスにあたっては、第一に「過大なリスクを負うことの防止」、副次的に「リターンの改善」を期待しました。

 

今回のリバランスの基本構図

今回のリバランスの構図は、基本的に次の3点です。これにより、ポートフォリオ内を目標とする比率に近づけます。

  1. 先進国株式クラスを売却
  2. その売却益の一部で、国内株式クラスと新興国株式クラスを購入
  3. 残りの売却益は無リスク資産(現金)に充当

 

先進国株式クラスで売却したのは、「外国株式インデックスe」の全部と「たわらノーロード 先進国株式」の一部です。

 

さらば愛しき外国株式インデックスeよ

私の記憶が確かならば「外国株式インデックスe」は私が最初に積み立てたインデックスファンド

信託報酬は0.55%(税込)で、今となってはかなり割高です。それでも当時は最安水準を誇っていました。

その多くは、数年前、マンション購入の頭金を作る際に売ってしまったものの、一部がまだ残っていたのです。

 

過去の下げ相場では大きな含み損になったこともありました。

でも、最近では+189.30%のプラス。率で言えば、私のポートフォリオの稼ぎ頭です。

さらに、投信マイレージサービスポイントの付与率が0.1%と高めなのもちょっぴり魅力的でした。

 

このため、ここで手放すのはとても辛い。愛着もあります。

でも絶対額としてはそれほど大きくありません。ファンド本数を減らせることもあり、泣く泣く売却に踏み切ることにしました。

 

結果発表~!

さて、年末にリバランスをしてから1か月強、現在のポートフォリオの比率はどうなっているのでしょうか。

ブログ記事のためなら手間も厭いません。

調べてみたところ、無リスク資産:国内株式:先進国株式:新興国株式の比率は、25.6:14.9:44.1:15.4となっていました。

 

なんと、目指す比率である25:15:45:15に肉薄!

年明け以降、国内外の株式市場が荒れていたので、どうなってるかなと思っていましたが、狙いどおりの結果を得られたようです。

めでたし、めでたし。

 

税金取られたよ!

とはいえ、嬉しい話ばかりではありません。

今回のファンド売却によって、譲渡益に所得税15.315%、地方税5%の合計20.315%の税金が課されました。

まあまあの譲渡益だったので、支払った税金もそれなりです。

 

初めから分かっていたことだし、こればっかりは致し方なし!