開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

投資の話題のシャワー ~インデックス投資ナイト2017に参加して~

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インデックス投資ナイト2017に参加してきました。

出会い、感動、発見、後悔、いろいろありましたので、思うがままにまとめました。企画・運営された皆様、素晴らしい機会を設けていただき、どうもありがとうございました&お疲れ様でした!

 

1. 会場入口にて

開場時刻である17時の10分前に渋谷・東京カルチャーカルチャーに到着。既に数人が集まっていましたが、皆さん古くからの知り合い同士のようで、会話も弾んでいます。一方、手持ち無沙汰ですることがない私。

「こ、これは来てはいけなかったかもしれない…」今から振り返ると、開場前は我慢の時間帯でした。

 

2. 席に着く

17時になり、整理番号順に会場へ。私は20番台と若い番号だったため早めに入ることができ、壇上が見えやすいテーブルに陣取りました。

しばらく私一人でしたが、一人二人と自分がいるテーブルに人が集まり、合計5人に。そして、サービスのドリンクでの乾杯を合図に会話スタート。投資ベテランの方、初心者の方、遠くからお越しの方などなど、多様なメンバーでした。

追記(2017.7.12):同じテーブルの5人中、4人が初参加で、全員が一人での参加でした。似たような人はけっこう多かったのではないかと思われます。

場内は徐々に人が増え、賑やかになってきましたが、誰も話していない静かなテーブルも見られました。余計なお世話ですが何かもったいない…。

 

3. 開演~第一部 投信ブロガー座談会「インデックス投資ブロガーは実際どうやって投資してるの?」

1時間の雑談の後、いよいよ開演!金融庁の今井さんのご挨拶の後、同僚女性が紹介されました。聞けば昨年12月に入庁したばかりとのこと。金融庁中途採用や外部人材の登用(弁護士事務所や外資系金融機関からの出向など)を積極的に行っていますが、この方もそうなのでしょうか。

そして、第一部。オンラインではよく存じ上げている4名のブロガーの皆さんが、投資を始めたきっかけや、初心者にインデックス投資を勧める理由などについて語り合います。吊ら男さんが「自分は積立NISAを利用する」とお話しされていたことが印象的でした。

皆さんのお話は4者4様であり、投資家の数だけ投資の在り方が存在することを改めて認識。自分の感覚ではあっという間に座談会の時間が過ぎ去ってしまったので、もっと話を聞きたかったです。それにしても、皆さん、こういうイベントの壇上で堂々と分かりやすく話すことができていて本当にすごい。

 

4. 第二部 特別ゲスト登壇「GPIFの森さんになんでも聞いてみよう!」

今年のインデックス投資ナイトの目玉企画といえるでしょう。GPIF投資戦略部次長・広報責任者の森さんとブロガーのイーノ・ジュンイチさんが登壇。各自の自己紹介もそこそこにいきなり質問コーナーに入る思い切りの良さ。

広報責任者というお立場だと、新聞やテレビの記者との付き合いが多いのだと思います。しかし、おおよその質問内容が予測できる記者とは違い、何を聞いてくるか皆目見当がつかない個人投資家からの質問を、森さんは見事に受けきった感あり。そして、その回答は常にシンプルで一貫していました。

個人的に面白いなと思ったやり取りは次の4つ(私が理解した範囲で書いています)。

質問者「損を出すとマスコミから批判され、利益をあげるとスルー。GPIFの中の人はそのことについて怒っている?」

森さん「もう慣れている」

 

質問者「ESG投資*1は成功するか?」

森さん「ESG投資で儲かろうとしているのではなく、企業がESG対応を行うことで市場が底上げすれば結果的に良い運用ができると考えている」

 

質問者「運用が成功すると、将来の年金の給付水準は上がるのか?」

森さん「運用している資金が占めているのは給付の1割程度。残り9割は現役世代の保険料と国庫負担から」

 

質問者「年金の運用がうまくいくと、GPIF職員のボーナスも上がるか」

森さん「それはないです」

 

5. 第三部 有識者座談会「インデックス投信の課題とアクティブ投信の可能性」

しばし歓談の後、いよいよ第三部へ。カン・チュンドさんの軽快な司会の下、山崎元さんとアクティブファンドの関係者お二方が、百年戦争ともいえるテーマについて語り合います。

インデックス投資しか知らない私にとっては、物心?ついたときからアクティブ運用はもはや知る必要性がない存在でした。今回の企画を通じて、アクティブ運用の世界を垣間見ることができたのは非常に良かったです。

ところどころ内容が専門的で理解できませんでしたが、「アクティブな運用をしているからコストがかかっているわけではない」「アクティブファンドは合理的なものではなくアートの側面がある」といった発言は深く印象に残りました。また、信託報酬が0.3%を切るノーロードのアクティブファンドが既に出ていることにはびっくり(「社内での意思決定は決して簡単ではなかった」とのこと。そりゃそうですよね)。

インデックス投資にこだわり続けるなら、反対側の考え方や現状もよく知っておくことが大事だよな、と思ったのでした。

 

6. 終了!からの二次会!

第三部の終了とともにインデックス投資ナイトは閉幕。しかし、直ちに有志による二次会開始。一次会参加者の半分以上が残っていたように思います。

一次会では席が事実上決まっていたので、基本的には同じテーブルの皆さんと会話をしていましたが、二次会はフリースタイル。ここでは社交力が問われることになるため、それを苦手とする私は一人でシャンディガフをちびちび飲んでいたことも…。二次会の時間は1時間しかないので、この数分間は実にもったいなかった。

それでも後半は挽回し(?)、この日のために用意したブロガー名刺の交換をきっかけに、憧れの著名ブロガー(総じて気さくで優しかった)、ツイッターをフォローしている方、名もなき投資家…何人もの方とお話しすることができました。

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楽しかった二次会もあっという間に終わり、帰路につくことになりました。

 

7. 全体を振り返って

今回、インデックス投資ナイトに参加し、17時から22時までという5時間もの長い間、投資に関する話題のシャワーを浴び続けることができました。隣の席の女子が「あ、VT、買えてた~」とか話しているのを耳にしたりもするわけで、まさに非日常の世界でした。

そして、私にとってオフ会というものは初めてだったのですが、「インデックス投資」という、同じ話題を持つ集団の中に身を置くことでもたらされる高揚感や安心感がそこにありました。

来年の投資ナイトにも、Fund of the Yearにも、小規模なオフ会にも果敢に参加し、もっと投資について深く知り、投資の話に花を咲かせていきたいと思っています。

改めて、実行委員の皆様、私と話してくださった皆様、どうもありがとうございました!

 

追記(2017.7.10)

本記事は、恐れ多くも次のブログでご紹介いただいています。どうもありがとうございます。

*1:環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の要素を考慮する投資のこと。詳細はGPIFの解説参照。