開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

クリーニングとYシャツと私

明日は関東地方でも雪が降るとの予報がありますが、去る今年の10月、クールビズ期間の終了と同時に、私はある重大な決意をしました。それは「Yシャツをクリーニングに出す」ということ。

長らくYシャツは週末に自分でアイロンがけをしていました。一枚200円近くするクリーニング代を支払うのがどうしても納得できなかったからです。そのため、Yシャツを買ったり仕立てたりするときはいつも形状記憶の生地を選び、クールビズ期間中は、アイロンがけが楽な半袖かポロシャツのみを着る、ということをずっと続けてきました。

しかし、土日のたびに「あ~めんどくせ~」と言いながら1時間近くかけてアイロンがけする姿を見かねた妻がある日「そんなにアイロンがけが嫌ならクリーニングに出せば?」と突き放す一言。 

確かに言われてみれば、本来ならば、疲れた体を休めたり、リフレッシュしたり、自分や家族の時間を過ごしたりする週末の貴重な時間をストレスフルなアイロンがけに費やして良いものか…。そうして熟慮に熟慮を重ねた結果、今年の秋からYシャツをクリーニングに出すに至ったということです。

なお、うちの近所の店では、5枚で946円(割引後)。クールビズ期間の5か月間は引き続きアイロンがけをするとすれば、クリーニングを利用するのは残り7か月・28週くらいなので、946円×28=26,488円。こうして見ると、やはり少しひるんでしまう額ではありますが、まあ良しとしましょう。それに、もう既に快適な週末を覚えてしまっているので、後戻りはできそうにありません。

花の命はけっこう長い・・・保険の話(後編)

前編の続きです。ちなみに記事のタイトルは某大手生命保険会社のCMソングから拝借しています(数年前に長谷川京子さんが出演した当該CMは、私の中ではもはや伝説)。

さて、思うに、保険に入っている人の中には、以下のような思考パターンに陥っている人もいるのではないでしょうか。

  • 入院などの保険事故が生じた際にまとまった金を払うことへの抵抗が大きい。実際にはそのお金を工面できる人は多いはずにもかかわらず。
  • そうした入院時の多額の出費への抵抗があるあまり、毎月・長期間にわたって保険料を払い続けてしまう。そっちの方がよほどお金がかかっているのに。
  • 保険料の支払いに負担を感じても、「今まで保険料を払い続けてきたんだから」とやめられない。また、「やめた途端に病気になりそう」と思い込む。もちろん根拠はない。

こうした思考パターンは合理的ではないように思います。 日本は保険大国と言われますが、我が国の保険会社の販売サイドはそのあたりをうまく突いているのでしょう。

職場の食堂では、夜になると、生命保険会社の営業(ほぼ100%女性)が職員と商談している姿をよく見かけます。「男性の2人に1人はがんになる時代ですから・・・」などと営業の女性が20代男性職員に優しく語り掛けていますが、「それは不安だ」とがん保険に入ってしまう前に、まずは「自分は保険でどのような事態に備えなければならないのか?」と冷静に考えるべきです。そして「男性の2人に1人はがんになる」のが事実だとしたら、それでなぜ保険という仕組みが成立するのか、ということにもよくよく注意を払う必要があると思います。きっとどこかにカラクリが存在するはず。

 

なお、保険に関しては以下の記事が参考になりました。生命保険会社出身の後田さんの記事はいつもためになります。ぜひご一読をおすすめします。 

toyokeizai.net

花の命はけっこう長い・・・保険の話(前編)

いま現在、民間保険の類には一切加入していません。

十数年前に就職した際、知り合いに頼まれて、医療保険・死亡保険・がん保険に順次入りましたが、幸いにも一度も請求することなく、3年前、一挙に解約しました。

医療保険がん保険は当然ながら掛け捨て。死亡保険は解約返戻金として払い込んだ保険料総額の7割くらいが戻ってきただけでした。

ではなぜ、今まで払い込んだ保険料を無駄にするなどの「損」をしてまで保険を解約したのか。それは、「保険で備えるべき『事態』がほとんど想定されないこと」にようやく気が付いたからです。

失業リスクが低いこと

私の職業は国家公務員であり、勤め先が倒産して失業するリスクは大きくありません。もちろんこれだけ厳しい国家財政状況の中、今後何があってもおかしくありませんが、それでも企業勤めの人と比べると安定感は「それなり」です。

共働き家庭であること

私の妻も同じく国家公務員として働いています。妻が仕事を辞めない限り、仮に私が死んだり就業不能になっても家族が路頭に迷うことはありません。「共働きは最大のセーフティネット」という表現を耳にしたことがありますが、本当にそう思います。

医療費を払えるくらいの貯蓄はあること

そして、十数年コツコツ働き続けてきたので少しばかりの貯蓄もあります。確かに人生何が起こるか分かりませんし、最悪の状況はいくらでも想像できるのですが、がんなどの大病を一つや二つ患うくらいでは、直ちに経済的に息詰まるケースはレアであると考えています。

 

もしもこの先、私か妻のどちらかが仕事を辞めるとか、悲しいかな離婚することになるとか、そうした事情変更が生じれば、保険の購入を検討するかもしれません。しかし、少なくとも今の状況では「不要」一択、というのが今の私の結論です。確かに払い込んだ保険料のことはMOTTAINAIことしましたが、それでも今後も払い続けるよりはマシだと考えているのです。

人の投資に歴史あり

ご多分に漏れず、私の周りには投資をしている人をほとんど見かけません。

投資をしていることを人前で話すことではほとんどないのですが、たまにそうした話題になると、先輩からは「『買いだ、買いだ~!』とかやってるの?」とからかわれ、後輩女子(かわいい)からは「え・・・意外です」と明らかに軽蔑した表情で驚かれる始末・・・。「投資」というコトバに対する誤解はけっこう根深いものがあります。多くの人は「投機」のことだと受け取るのでしょう。

私が投資を始めたのはそこそこ前のことで、もうネット証券ウェブサイトの記録にも残っていません。初めて買ったのはETFの「上場インデックスファンド225(1330)」。価格が16,000円くらいだったという記憶があるので、そうすると2006~2007年頃でしょうか。証券会社も、SBI証券の前身「イー・トレード証券」でした。

投資額は30万円。初めてにしては、そして今よりもお給料がずっと少なかった頃にしてはなかなか思い切った額で、清水の舞台から飛び降りる気持ちで「注文発注」のボタンをクリックしたことをよく覚えています。このとき、何の本も読まず、何となくの知識オンリーでここまでやってしまったのですが、我ながら向こう見ずでありました。それでも日経平均ETFを選ぶあたりは臆病者のなせる業でしょう。

こうしてETFの購入によりスタートした私の投資ですが、その後も個別株は一度も買ったことはなく、今の今までインデックス投資一本です。

ちなみに、この上場インデックスファンド225、その後ある程度の額まで買い増しましたが、現在は既に売却してしまっています。売却したときの話はまたいずれ。

インデックスファンドの積立とトランプ・ショック

私は、数年前から毎月一定額の投資信託を積立購入しています。投資信託にも様々な種類がありますが、自分が買うのは「インデックスファンド」に限定しており、現在の積立中の投資信託(ファンド)については以下のとおりです。

  • 〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド:NISA口座/毎月10日、特定口座/毎月25日
  • 〈購入・換金手数料なし〉ニッセイTOPIXインデックスファンド: NISA口座/毎月10日、 特定口座/毎月25日
  • EXE-iグローバル中小型株式ファンド:特定口座/毎月25日
  • 野村インデックスファンド・新興国株式: 特定口座/毎月10日

例えば、「ニッセイTOPIXインデックスファンド」はTOPIX東証株価指数)という指数(インデックス)の動きに連動する投資信託です。また、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は「MSCI コクサイ インデックス」という聞きなれないモノに連動しますが、これは日本を除く主要先進国の株式により構成される指数です。

ネット証券(私の場合はSBI証券)で投資信託の積立買付を設定し、口座に必要額を入れておけば、毎月決めた日に決めた額の投資信託を自動的に購入してくれます。

 余談ながら、11月9日、アメリカ大統領選挙の開票状況を受け、「ニッセイTOPIXインデックスファンド」の基準価額が、前日比▲395円の8251円となりました。翌11月10日には+476円の8727円と大きく値を戻しましたが、私の場合、毎月10日にこのファンドを買い付ける設定にしているので、8251円というお買い得のタイミングで買えなかったことになります。

ただ、インデックス投資をそれなりに続けていると、案外どうでも良くなるのです。この心境はなかなか言葉にしづらいですが、翌日の株価が上がるか下がるかなんて分かりっこないし、考えている暇も余裕もないし、この先も長期的に積み立てていくのでたった1日のことなどいちいち気にしてられないのです。

現にこうやって改めて文字にするまで、毎月何日に何をどれくらい買い付けているかすっかり忘れていましたが、こうした「ほったらかし」にしやすいところが私がインデックス投資を行っている所以でもあります。

はじめに

私は霞が関に勤務する国家公務員です。同じ国家公務員の妻がおり、子どもは一人います。

がむしゃらに働いていた時期はいつしか過ぎ、お金や働き方など、将来のことについて考えるようになりました。

2006年頃から紆余曲折しながらインデックス投資を行っていますが、多くの先人に倣い、インデックス投資のことを中心に、お金にまつわる自分の考えや失敗談をブログに書き留めておこうと思います。