開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

「つみたて投資の終わり方」読了

 

インデックス投資アドバイザーのカン・チュンドさんの新著を読みました。

カンさんはブログやTwitterでも発信されていますが、いずれもインデックス投資の指針になる内容ばかりです。

今回、そんなカンさんが積立て投資の取り崩し方に特化した本を著されました。

Kindle限定ということで、我が家のKindle Paperwhiteの出番です。

 

退職前の準備

私も一応バリバリの現役世代。

毎月の給与収入を原資にインデックスファンドをコツコツと積み立てています。

しかし、退職して給与がなくなった後のことはほとんど想像したことがありません。

「バイ&ホールド」を合言葉にひたすら積み立ててきた自分が、急に合理的に取り崩せるようになるのか…。

 

本書ではその具体的な方法論が示されています。

ひとことで言えば退職前にしっかり準備しておくのです。

読んでみてなるほど、「これなら何とかなりそう!」という納得感があります。

いくつか自分の課題も把握できたので、その点は追々ゆっくり検討したいと思います。

 

そして実用的ィィィ!

本書の後半では、取り崩し方のシミュレーションが紹介されています。

これがかなり詳しくて、丁寧で、分かりやすい。

 

そして、非常に実用的な仕上がりになっています。

資産を取り崩す際に必ず役に立つと思います。

 

なので、本書は退職を決意したタイミングで改めて読み込みたい。

しかし、現役であるいま読んでおく価値も非常に高かったと思います。

復路のことをイメージしながら往路を走った方が、良いタイムが出そうな気がしますよね。

 

公的年金、やっぱり大事よね

本作では射程外のため少ししか触れられていませんが、改めて公的年金の重要性も感じました。

資産の取り崩しを考えるにあたっては、公的年金ではいくら不足するか」が一つのポイントとなります。

 

そうすると、毎月の年金額を増やすことも同じように大切。

やはり、できるだけ長く働くのがベストなのでしょう。

今の仕事を早めに辞めるにしても、負荷が小さい別の仕事に就くなど、セミリタイアが良いのかな。

…なんてことも考えるきっかけになりました。

 

公的年金はどんなに長生きしても終身受け取れるのが大きい。

「資産の上手な取り崩し」と「それなりの公的年金」のセットで、人生の後半戦を楽しく過ごしたいものです。