「なぜ君は総理大臣になれないのか」は2020年公開のドキュメンタリー映画。
「本当に君は総理大臣になれないのか」はインタビューやルポがまとめられた新書で、先月発売されました。
一般にはあまり有名ではないかもしれません(もちろん私は存じ上げています)。
本記事では、この小川議員にスポットを当てた映画と新書について、簡単な感想を述べようと思います。
ぜひ万人に観てほしいドキュメンタリー
昨年、ポレポレ東中野という渋い映画館でドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を観ました。
正直、鳥肌が立つほど面白かった!
何が良かったかって、簡単には言い表せません。
もともと監督(大島渚さんの息子らしい)の妻が小川議員と高校の同級生だったらしく、その縁で2003年総選挙の初出馬のときに何となくカメラを回していたそう。
その後も濃淡こそあれ、監督と議員の交流は前回の2017年総選挙まで続きます。
この2017年総選挙をめぐる小川議員の葛藤や苦闘が映画のクライマックスです。
当時32歳だった議員は40代後半となっていました。
そうした中、あの「希望の党」騒動が記憶に新しい(?)ドタバタの選挙を戦い抜くことに。
また、小川議員には2人の娘がいらっしゃいます。
昔は選挙活動で忙しい両親に構ってもらえず大泣き。それが、2017年にはすっかり大きくなっていて、父親と並んで健気に声を張り上げているのです。
それだけでもう私なんかは感動するわけですが、他にも見どころはたくさん。
ともあれ、あと3か月ほどのうちに必ず次の総選挙が行われます。
多くの方、特に政治に興味のない方にぜひ観てほしい映画です。
ただ、公式サイトによれば、残念ながらもう上映していない模様…。
DVD、Amazonプライムビデオ、Netflixなどで観ていただければと思います。
映画が良かったら新書もね!
新書「本当に君は総理大臣になれないのか」は、映画との直接の関係はないようで、やや二番煎じの感があります。
よって映画に向けているほどの熱量はありませんが、映画を観て小川議員に関心を持った方は間違いなく楽しめると思います。
インタビュー編は忖度なしの直球勝負。記者からの厳しいツッコミを通じて、小川議員の考えや政策をより深く知ることができます。
とにかく日本・世界の現状に強い危機感をお持ちで、「自分が早く何とかしないと…」という焦りがひしひしと伝わってきます。
また、ルポ編では小川議員の半生が綴られており、映画とも補完関係にあります。
映画ではほとんど描かれていない若い頃のことにも触れられていて、個人的にはインタビュー編よりこっちの方が面白かったです。