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霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

鼠経ヘルニア手術を受けました(後編)

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前編からの続きです。

日帰り手術を受け、その足でつけ麺を食べて帰宅した後のお話です。 

 

休みの過ごし方

手術当日の夜から早くもシャワー浴が可能でした。入浴(あと飲酒も)は血行が良くなって痛みや内出血が酷くなるとのことで、3日間はお預け。しかし、切った部分には防水テープがしっかり貼ってあり痛むことはありませんでした。

 

手術翌日。手術を受けたのが3連休初日(土曜日)だったので、この日は日曜日です。

当初の予定では「もし行けそうなら家族で上野の恐竜博に行こう」という約束になっていました。が、これはさすがに手術をナメ過ぎてた…。

大混雑必至の恐竜博に乗り込むのは無謀と判断。あえなくリスケして、家でおとなしく休みました。

 

手術翌々日。この日も祝日でお休みです。前日しっかり休養を取ったおかげか、この日は一人で外出して用事を済ませることができました

ただし、この間も傷口には常に違和感のようなものが付きまとい、少しでも力を入れるとじんじん痛みます。したがって、歩くときはゆっくり、ゆっくりです。また、一度くしゃみをしましたが、悶絶するほどの激痛でした。

 

連休明けに出勤!

3連休明け、すなわち手術から3日後、いつもどおり普通に出勤しました。

相変わらず早歩きはできません。しかし、職場に着いてしまえば基本的に座っての事務仕事なので、特に支障を感じることはありませんでした

強いて言うなら、薬(鎮痛剤と抗生剤)を服用するのを忘れないように気を配るとか、くしゃみを無理やり我慢するくらい…?

私が手術を受けたことを知らない職場の人は、おそらく全く気付かなかったと思います。

この頃はもう痛みもほとんどなくなっていました。

 

1週間後、術後の再診

そんなこんなで平日4日間の勤務を無難にこなし、手術からちょうど1週間後の土曜日。術後再診ということで、クリニックに行きました。

かぶれなければ1週間貼ったままにしておくよう言われていた防水テープをはがし、ここでようやく傷口とご対面。手術跡なので決してキレイではありませんが、思ったより酷くはありませんでした。

先生からも「問題なさそうですね」との言葉があり、次の診察は2か月後となりました。

その翌日は満を持して恐竜博へ!整理券をゲットするのに1時間ほど並びましたが、体力的には十分耐えられました。

それにしてもカムイサウルス(むかわ竜)は見応えあったよ!

 

いいぞ、共済組合!

さて、肝心のお金の話。

前編で紹介したとおり、私の場合、手術の日にクリニックの窓口で支払ったのは10万6千円程度でした。

これは言わずもがな、最終的な自己負担額ではありません。そう、公的医療保険の高額療養費制度があるからです。

 

高額療養費制度とは

高額療養費制度とは、同じ月に同じ医療機関等の窓口で支払った額が、自己負担限度額を超えるときは、その超えた部分が支払われる(戻ってくる)という、公的医療保険の給付制度の一つです。

協会けんぽ全国健康保険協会)のサイトに詳しすぎる説明が掲載されています。

高額な医療費を支払ったとき(高額療養費) | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

 

今回の窓口での支払い額(106,000円)、かつ、標準報酬月額が28万円から50万円の間(健康保険・共済組合加入者)のケースではどうか。

細かい計算式を割愛すると、自己負担限度額(最終的な自己負担額)は約81,000円となり、後日加入する健康保険・共済組合から25,000円(106,000円-81,000円)が戻ってくることになります。

 

付加給付も出る!

しかし、私の場合、これだけでは終わらないのです。

民間医療保険?いえ、私は民間保険には一切入っていないので何ももらえません。

 

それはやはり公的医療保険に関するもの。健保組合や共済組合から、法定の高額療養費に加え、独自の給付(付加給付)が支給される場合です。

付加給付があれば、さらに最終的な自己負担額が低くなります。

付加給付を行っていない健保組合等も少なくありませんが、私が加入する●●省共済組合では共済独自の付加給付が存在します。

これにより、私の最終的な自己負担額は50,000円。共済から支給される額(戻ってくる額)は56,000円(106,000円-50,000円)となり、数か月後に共済から私の銀行口座に自動的に振り込まれます。

 

毎月かなりの額の保険料(掛金)が給料から天引きされていますが、もっと大きな手術をしても基本的にこの自己負担に収まると考えれば、公的医療保険は本当にありがたいです。

なお、例えば、ソニー健康保険組合のサイトによれば、この付加給付がさらに充実しており、最終的な自己負担額は何と20,000円!

さすが天下のソニーといったところです(そもそも付加給付をインターネット上でオープンにしている健保組合は少ない。うちの共済も然りです)。

 

センパイがいらっしゃいました(ブログ紹介)

先日、前編をアップした後、私より先に同じ手術を受けた先輩インデックス投資家の存在に気づきました。

ブログ「お気楽インデックス投資ジャーニー」を運営しているシオイさんです。

以下の記事には手術や費用のことがより詳しく書かれてあります。これから手術を受ける方にとっては、かなり見通しが持てますよ(もちろん個人差はありますが)。

 

index-journey.com

 

index-journey.co

 

 

また、たまたま最近こんなニュースを見つけました。本年10月9日付けのスポーツ報知の記事です。

【巨人】岩隈、来週にもそけいヘルニア手術…再起へ決断 : スポーツ報知

 

元メジャーリーガーの岩隈投手も鼠経ヘルニア手術を受けられるとのこと。

「再起へ決断」とはなかなかの見出しです。

身体が資本のスポーツ選手なので、きっと負担の小さい腹腔鏡下修復術でしょうね。

 

最後に。

「鼠経(そけい)」という言葉にはちょっと面白い由来があるようです。興味のある方はぜひググってみてください!