開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

やっぱりニッセイが好き?

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ここ2~3週間でインデックスファンドの信託報酬にまた新たな動きがありました。

主役は、ニッセイAMの<購入・換金手数料なし>シリーズ三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズです。

今や低コストインデックスファンドの代名詞ともなった両シリーズ。しかし、俄然勢いがあるのはeMAXIS Slimか…。

本記事は、それでも私はニッセイが好きなのだ!とユルく主張するものです。

 

ニッセイが先陣を切り、eMAXIS Slimが続く

まず、ここ最近の信託報酬引下げ発表について簡単にまとめます。

5月23日付けで<購入・換金手数料なし>シリーズの6ファンドの信託報酬の引下げが発表されました。

目玉は「ニッセイ外国株式インデックスファンド」で、信託報酬は0.1090%からその時点で単独最安値となる0.0999%(税抜)に。ついに0.1%の壁を破りました。

また、このほか「ニッセイTOPIXインデックスファンド」など5本の信託報酬も最安値タイとなりました。

 

このニュースは既に多くのブログで取り上げられていますが、詳細はkenzさんの記事をご覧ください。

longinv.blog103.fc2.com

 

そして、6月3日、やはりあのファンドがすかさず追随してきました。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の信託報酬を0.0999%(税抜)に引き下げる旨がリリースされたのです。

「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の単独天下は10日足らずで終了。さすが「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」との謳い文句どおり、見事な動きでした。

 

これについてもkenzさんの記事をもって詳細の紹介に代えさせていただきます。
longinv.blog103.fc2.com

 

それにしても、ここ2~3年のインデックスファンドの低コストっぷりには本当に目を見張るものがあります。

特に先進国株式クラスでは、ニッセイとeMAXIS Slimの完全なる2強状態。必死に食らいつこうとしている競合ファンドもありますが、なかなか付け入る隙が見当たりません

 

低コストは正義

このように、<購入・換金手数料なし>シリーズとeMAXIS Slimシリーズは今もなお信託報酬の最安値を更新し続けています。近年の劇的な信託報酬水準の低下にはこの両シリーズの切磋琢磨が大きく貢献していると思います。

 

一方、この両シリーズでは信託報酬を引き下げる際の考え方が大きく異なります。

「純資産額の増加に伴う諸コストの減少を、信託報酬引下げという形で顧客に還元する」というニッセイの理念は称賛に値するし、「最低水準の信託報酬を事実上保証する」というeMAXIS Slimの安心感・安定感も捨てがたい

ただ言えることは、現実としてどちらも既に最安値レベルの信託報酬を誇っているということ。多少の差があったとしても、それはもはや誤差の範囲。低コストは正義なので、あとは好みの問題だと思います。

 

私の場合、率先して信託報酬を引き下げてくれる<購入・換金手数料なし>シリーズの姿勢を支持しています。そして実際に、先進国株式クラスは「ニッセイ外国株式インデックスファンド」を、国内株式クラスは「ニッセイTOPIXインデックスファンド」を積み立てています。

 

ニッセイ信者である私の不都合な真実

なので、私はなかなかの「ニッセイ信者」と言えるでしょう。

しかし、そんな私に不都合な真実があります。

それは、新興国株式クラスではちゃっかりeMAXIS Slimを選んでいるということです。

 

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の信託報酬は0.189%。そして純資産額が6月7日時点で160.10億円とかなりの規模に育っています。

一方、<購入・換金手数料なし>シリーズの「ニッセイ新興国株式インデックスファンド」は、信託報酬こそ0.189%とeMAXIS Slimと同じであるものの、純資産額が何と9.59億円!まだ10億円にも達していません。

先進国株式クラスでのライバル関係がまるで嘘のような大差。設定日はそれぞれ2017年7月、2017年10月とそれほど違わないのに、一体何故なのでしょう…。

ともあれ、ニッセイ信者を名乗る私も寄らば大樹の陰。新興国株式クラスではeMAXIS Slimを嬉々として積み立てているいうわけです。

 

結局のところ私は、インデックスファンド選びにおいて、ニッセイがどうとかeMAXIS Slimがどうとかはあまり関係なく、単に勝ち馬に乗っているだけなのか…。

でもやっぱりニッセイが好き。これからもニッセイをポートフォリオのメインに据える方針は変えません。