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霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

個人賠償責任保険「まるごとマモル」に加入しました

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先日、個人賠償責任保険への加入検討をめぐる経緯や現状を記事にしました。

この記事をきっかけに一念発起して10連休の間にネット検索を開始!いろいろ研究した結果、納得のできる商品に出会えました。

それは、あいおいニッセイ同和損保「まるごとマモル」 という保険です。

思い立ったが吉日。先日さっそく契約にまで至り、すでに補償もスタートしています。紆余曲折があったわりには、最後はあっさり即決となりました。

 

「まるごとマモル」の特徴 ~すごいよ!!マモルさん~

「まるごとマモル」は、2019年1月から保険責任が開始されたばかりの新しい個人賠償責任保険(パーソナル総合傷害保険)です。

2018年9月のプレスリリースによると、日本生命とあいおいニッセイ同和損保が共同開発したとのこと。

保険の中身は一般的なイメージどおりの個人賠償責任保険なのですが、競合商品にはない、いくつかの特徴があります。

それらが、基本プランの年間保険料1,990円(1か月当たり約166円)というお手頃な水準と相まって、この商品の魅力をさらに高めているように思います。

 

1. 保険金額が無制限

単体で加入できる個人賠償責任保険では、保険金額が「1億円」というのが多かった気がします。

しかし「まるごとマモル」は無制限の補償。too muchかもしれませんが、万が一のときのための保険だし、保険料も高くないので、間違いなく魅力的だと思います。

もちろん、示談交渉サービス付きです。

なお、国外での事故の場合、保険金額は上限3億円で、示談交渉も対象外となります。

 

2. 被保険者の範囲が広い

この保険に入ることにより、本人や家族に加え、別居の父母も対象となります

類似商品でも「同居の親族」や「別居の未婚の子」までは被保険者(補償の対象)となっています。しかし、別居の父母まで対象としているのは珍しい。

 

3. 「運行不能事故」も補償

「誤って線路内に立ち入り、安全確認のため電車を運行不能にした場合」などの事故を運行不能事故と呼ぶそうですが、これも補償の範囲内です。

電車を止めてしまうと、億を超える賠償責任が発生するケースもあるといいます。責任を負った方の多くは自己破産しているとか…。

通常まず想定しがたい話ではありますが、例えば認知症になった実家の親が線路に立ち入って電車を止めた…という場合。別居の父母も被保険者になるので、こんなときも補償対象となり、そして無制限に補償されるというわけです。

ただし、電車等との接触がない場合に限ります。

 

加入までの流れ

こうして「まるごとマモル」に関心を持った私は、妻とも相談のうえ、さっそく申し込むことに決定。

ただ、ネットを調べただけでは加入方法がよく分かりません。そこで、日本生命ホームページの「保険相談」のフォームに、名前や連絡先の情報とともに「『まるごとマモル』への加入を検討しているので、相談したい」と書き込みました。

すると、GW明けの翌日すぐに最寄りの「ライフプラザ」(日本生命の保険相談窓口)から電話が!週末にご担当者が自宅に来ていただくことになりました

当日、改めて保険の説明を受けたうえで、事前に準備してくれていた申込書に簡単に記入。クレジットカードで年間保険料1,990円を支払って手続完了。保険期間はこの日の16時から1年間です。

後日、保険証券が送られてくるとのこと。たった1,990円ぽっちの契約のために日曜日に自宅にまでお越しいただき誠に恐縮の限りでした。

 

補足情報 ~ドアをノックするのは誰だ?~

こうして無事に「まるごとマモル」への加入手続を終えることができました。以下、いくつか補足しておきます。

 

日本生命とあいおいニッセイ同和損保の関係は?

日本生命とあいおいニッセイ同和損保は業務提携関係にあるようですが、「まるごとマモル」に関しては、日本生命は、あいおいニッセイ同和損保(引受保険会社)の「代理店」という立場だそうです。

私の場合、たまたま初めに日本生命のホームページ経由で相談を希望したので、日本生命が代理店となったのです。保険業界のことをよく分かっておらず、全く意図していませんでした。

 

あくまで1年ごとの加入

今回、保険期間は1年で年間保険料を一括で支払いましたが、契約が自動更新する(そして保険料も自動引落しされる)わけではないそうです。つまり、また1年後に申込手続を必要があるということ。

契約の終期が近づいてきたら担当者が連絡してくれるとのことですが、毎年同じ手続をするのは面倒かもしれません。それに、もし忘れられて保険期間に穴が開いてしまうことにならないか、ちょっと心配です。

 

保険料が安い理由

上述のとおり、「まるごとマモル」は競合商品と比べて補償内容が手厚いわりには保険料はそんなに変わりません

その理由を聞いてみたところ、「あいおいニッセイ同和損保によれば、この商品は赤字覚悟らしい」との回答。

そして、この商品をきっかけにして、他の商品販売につなげていこうという考えだそうです。いわゆるドアノック商品というやつですね。例えば、「まるごとマモル」とセットで自動車保険に加入すれば保険料が割引になるなどの特典が設けられています。

車を持っていない私には無関係なのですが…。

 

医療保険の説明も受けたよ

今回、日本生命が代理店ということで、当然ながらご担当者は日本生命の社員の方でした。

なので、申込手続の際には日本生命の医療商品の説明も受けることになりました。

せっかく休日に自宅にまで来てくれたということもあり、「医療保険には興味ないので説明不要」と無下に断ることもできず…。これから1年ごとにその時々の最新保険セールストークを聞くことになりそうです。

 

対面での申込が原則か

当日の申込手続はとても簡単で、ものの十数分で終わりました。

申込書は1枚だけで、基本的に契約者の情報を記入するのみ。家族や別居の親を「まるごと守ってくれる」にもかかわらず、家族構成や家族の名前を書く必要もありません。保険事故が発生したときになって初めて調査されるのでしょうか。

「こんな簡単な手続で済むならネットだけで完結させれば良いのに」と思いましたが、ドアノック商品である以上、そうもできないのでしょう。

 

いずれにしてもこれでひと安心。

今後、個人賠償責任保険への加入を検討している方にとって、少しでもご参考となれば幸いです。