私は、インデックス投資以外の投資のことはほとんど知りません。また、インデックス投資のことについても、最低限の知識は身に付けているつもりですが、その他の最新情報はブログ等から得ているだけです。
こうした、自分のような投資家のことを「イージー・インベスター」と呼んでみたいと思います。
この名前は、映画「イージー・ライダー」のタイトルをもじりました。
作品自体は観たことがないのですが(名曲「Born to Be Wild」をバックに颯爽とバイクで走る??)、自分はつくづくイージーに投資をしているなあという気持ちから思い付いたものです。
イージー・インベスターはインデックス投資一筋
諸先輩方の中には、「あらゆる投資法を試した末、最終的にインデックス投資に落ち着いた」という方も数多くいらっしゃると思います。
一方、私の場合、幸か不幸か、ほとんど回り道をすることなくインデックス投資に辿り着くことができました。
すなわち、初めて買った金融商品は日経平均連動のETFで、それ以来インデックス投資一筋十数年。これまで他の手法によって投資をした経験はありません。
このため、私には、インデックス投資以外の投資に関する知識が全くと言っていいほどありません。
ぴ、ぴーいーあーる?
例えば、「テクニカル分析」とか「バリュー株投資」、「PER(株価収益率)」といった用語については、何か耳にしたことがあったかなという程度。その中身は全く理解していません。
褒められた話ではありませんが、端から覚えようとする気が起こらないのです。
きっと、こうした手法や用語のことを知っていれば、もっと資産運用の幅が広がったり、厚みが増したりするのでしょう。頭では理解しているつもりです。
しかし、私がこれまでインデックス投資を続けてきた限りでは、これらの知識を必要とする場面は一度もありませんでした。
狭い世界の外に出る気がしない
つまり、私はずっと狭い世界に住み続けてきたというわけです。そしてこれからも、その狭い世界の外に出ることはないだろうと思うのです。
なぜインデックス投資以外の投資のことを何も知らないのに今後も知ろうとすらしないのか?
この問いに対する私の答えは、「確かに他にもっといい投資法があるかもしれないけど、それを探す労力すら惜しい」というもの。
それほどインデックス投資に満足しているのです。
イージー・インベスターの要件その1は、「インデックス投資以外の投資のことを知らない」です。
イージー・インベスターはブログ頼み
また、言わずもがな、インデックス投資の最大の魅力は「手間があまりかからない」ことにあります。
もちろん必要最小限の「勉強」はしなければなりません。ですが、生活防衛資金を確保した上で、「長期・分散・低コスト・積立て」のポイントを押さえた初期設定さえ済ませれば、後は基本的にほったらかしでOK。
このくらいの地点までなら、関連書籍を1~2冊読み、実際の経験を積むことですぐに到達することができると思います。
積立てをスタートさせた後は、継続的な勉強はそれほど必要ではありません。時々、関連情報を仕入れることができればそれで十分なのです。*1
インデックス投資ブログはタイムリーかつ正確な情報源
そして今、そうした情報の入手は非常に容易になっています。
例えば、「低コストのインデックスファンドが新規設定された」といった情報は、資産運用会社からプレスリリースがなされるや否や、直ちに多くのインデックス投資ブログで紹介されます。
私の場合、これらのブログを通じて新規設定の事実を知るというのが毎度のパターンとなっています。
また、とあるファンドの「実質コスト」を調べるには、本来は運用報告書を紐解いて確認する必要があります。しかし、実質コストに関する情報も、複数のインデックス投資ブロガーが丁寧に調べて記事にしてくれます。
自分でいちいち確認しなくても正確な情報をスピーディーに手に入れることができるというわけです。実は私自身は、一度も運用報告書を読んだことがありません。
こうしたブログの更新情報については、ツイッターなどで何人かのブロガーをフォローすることにより漏れなくキャッチできます。
他人任せでいいじゃない
このように、現在は、労せずして有益な情報を入手できる環境が整っています。いつも情報発信してくださるブロガーの皆さんには大変感謝しています。
大事なお金を投じるのに他人の情報頼みで良いのか、との指摘もあるでしょう。
しかし、これは多くの先人が通ってきた道でもあります。自らが行った投資の結果をちゃんと受け入れられるのであれば、「最低限の知識を身に付けた後はブログから情報を得る」ことは決して恥じることではありません。
イージー・インベスターの要件その2は、「最新情報はインデックス投資ブログに頼りきり」です。
野心は、まだない
こうしたイージー・インベスターは、ただ表に現れていないだけで、実はたくさん存在しているのではないかと思います。
私はブログをやっている分、「イージーとは呼べない」と言われそうですが、物の数にも入らないブログですのでどうか仲間に入れていただければ幸いです。
ちなみにこの「イージー・インベスター」という名称は今回の記事限定のつもりであり、これからバンバン世に広めていこうという野心はまったくありません。
でも、この言葉の響きや語感、我ながらけっこう気に入っています。