今年の2月以降、「日経平均株価」や「NYダウ」といった指数が急落したと思ったら、また揺り戻したりと、市場の上下変動が続いています。世界全体を見てもそういう傾向にあるのでしょう。
しかし、私にとって、これらの動きはいつか見た光景。全くと言っていいほど気にならず、これまでどおり積立投資を継続しています。
そんな折、新聞記事などで、あるフレーズが使われていることに気が付きました。
割安感から買い戻す…だと?
それは、株価が前日から反発したときに使われる、「割安感から買い戻す動きが強まった」などという表現。
しかし、私は、以前から、この「割安感から買い戻す」との表現にどこか違和感を感じていたのです。
違和感の正体は…
まず、「買い戻す」というくらいなので、それより前に「売る」という行為があったのでしょう。売ったのにまた買うの?なんで?
また、「割安感」とは一体何を基準にしているのでしょうか。この2~3年ずっと株価は上がっていたのに、それが少し下がったら「割安」なの?
そう、違和感の原因は、このフレーズが「短期の売買を繰り返している人」を前提にしていることなのです。
「けっこう上がってきたな」と思うタイミングで利益確定しておけば、少し下がっただけで「割安」に感じる。そして、先に売った分を買い戻すことで、利ざやを稼ぐ、ということなのでしょう。
私は基本的にバイ&ホールドしか知らないので、そうした短期投資家の「感覚」や「行動」を理解するのはなかなか難しく、したがって「割安感から買い戻す」ことにも違和感があったのです。
これからも長期保有一筋
市場の動向を長い目で捉えていれば、いっときの下げだけで「割安」に感じることはありません。単なる「誤差」くらいにしか見えないからです。
また、課税をなるべく先へ先へと繰り延べたいので、「上がった」と思った程度ではそもそも売りません。
短期売買のことを否定するつもりは毛頭ありませんが、私に限って言えば、「割安感から買い戻す」という行動をとることはこの先もないでしょう。
積立買付の自動化で楽々
株価が上がったり下がったりする中でも、私は何も変えることなく、自動的に毎月一定額のファンドを買い付けています。
投資のことにそれなりにアンテナを張っている以上、いくら仕事やプライベートが忙しくても「上がった」「下がった」という情報は否応なしに目に飛び込んでくるものです。
しかし、私の場合、毎月の積立買付を完全自動化しているので(関係記事⇒ 今更ながらSBI証券の「投信積立銀行引落サービス」は便利だ)、余計な感情を一切差し挟まずに投資を継続することができています。
今となっては、毎月の何日にどのファンドをどの口座で買っているのか、もはや全く分かりません(調べる気すら起こらない)。
物理的にはもちろん、心理的にも楽ちん。でも、積立自体は人知れずコツコツ実行されている。
難しいことを考えずに済むインデックス投資って良いなあ…としみじみ感じるのでした。