開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

職場でインデックス投資のススメを説いたよ!しかし皆の反応は…

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私の職場では、週に1度、課員全員が参加する課内会議が開かれます。

そこで、その週の予定や抱えている懸案などを報告し合うのですが、会議の最後に「3分間スピーチ」というものがあります。

これは、課員が輪番で自由にスピーチを行うもので、目的は課内のコミュニケーション促進。これまで「自分の趣味」「マイブーム」「旅行の話」など、様々な話がこの場で語られてきました。

そして、先日、とうとう私の順番が回ってきました。何を話そうかいろいろ悩んだ末、インデックス投資や資産運用の紹介をしようと決意。当日に臨みました。

 

話した内容

私が3分間で話した内容は、おおよそ次のようなものでした。

  • 職場などでおカネの話をするのはタブー視されているように思うが、今日はあえて投資のことをお話しする。
  • 「投資」と聞いて連想するのは「デイトレード」とか「個別株」のことではないか。FXや仮想通貨などを思い浮かべる人もいるかもしれない。
  • しかし、私が現在行っているのはインデックス投資といって、値動きがTOPIXやS&P500などの株価指数に連動する投資信託を買うもの。これで資産運用をしている。長期・分散・積立がキーワード。
  • 最大のメリットは、一度設定したら後は基本的にほったらかしなので、仕事が忙しい社会人でもできること。
  • そして最近、個人の資産運用を応援するような制度が相次いで生まれている。いずれも値上がり益が非課税になるなど個人投資家にとって良い制度。
  • 一つはiDeCoで、公務員も昨年1月から加入できるようになった。値上がり益が非課税になることに加え、毎月12,000円の掛金が全額所得控除となることが特徴。私の場合、昨年の年末調整で早速その恩恵を受けた。
  • もう一つはつみたてNISAで、今年の1月からスタート。年間40万円までの非課税投資枠があり、非課税期間は20年間。
  • つみたてNISAの良いところは、対象商品が金融庁のお墨付きを得たものに絞られていること。金融機関からぼったくられにくいと言え、初心者が始めるには最適であるのでお勧めする。
  • 最後に留意事項を3つ。一つ目は、投資信託には元本保証がない。余裕資金で始めること。毎月赤字の家計なら、その見直しが先決。
  • 二つ目は、どれだけ含み損を抱えても保有・積立を続けること。長期で続けることにインデックス投資の意味がある。
  • 三つ目は、投資は自己責任だということ。今日の話をきっかけに投資を始めて大損しても、私のせいにしないでほしい(課内小笑い)。

 

で、皆の反応は…

3分間、一気に話しました。

スピーチが終わった後は、フリートークとなります。いつもは話し手への質問が3つ4つ出るなどして話が発展していくのですが、この日、私への質問は何と、何とゼロ!

スピーチ中から嫌な予感はしていました。話を聴く皆の表情からは「どう反応したらいいのだろう?」と明らかに困惑した様子が見て取れました

そして、そのまま会議は「ノーコメントでフィニッシュ」です。

どう見てもスベりました。本当にありがとうございました。

 

反省点

今回、思い切って職場でインデックス投資(特につみたてNISA)の布教活動を行ったわけです。

しかし、残念ながら課内の皆さんの反応はあまりに薄く、満を持してのデビュー戦は見事なまでの惨敗に終わりました。考えていた以上に、職場でお金の話をすることへのハードルの高さを感じました。

振り返ると、最大の敗因は3分間に話を詰め込み過ぎたことかなと思います。

私としてはごく基本的な内容に絞ったつもりでした(むしろ「もっと話したいことがあるのに~!」と物足りなかった)。

しかし、資料を配るわけでもなく、あくまで口先だけでのプレゼン。投資未経験の人は消化不良を起こしたのかもしれません。

インデックス投資のススメ」と大上段に構えるのではなく、「つみたてNISAを始めてみよう!」とシンプルに伝える方法もあったかなとも考えましたが、もはや後の祭りです。

 

でもナイストライ!

そもそもインデックス投資にはFXや仮想通貨などと違って「派手さ」がありません。いい意味で、とっても「地味」なんですよね。

それ故に短時間のスピーチで採り上げるには難しいテーマだといえます(言い訳ですが…)。

しかし、今回は我ながらナイストライだったと思いたい

実直に資産形成の重要性を訴えるのが良いか、それとも資産を預貯金だけで持つことの危うさを指摘するのが良いか、はたまたインデックス投資の魅力をもっと詳しく説くのが良いか。

今回の失敗を糧にして、もっと皆の興味関心を引き付けられるような話の内容・構成・切り口を考えてみようと心に誓ったのでした。