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霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

得票率から見たファンド群雄割拠の時代~「Fund of the Year 2017」表彰式&懇親会に参加~

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2018年1月13日、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017」の表彰式と懇親会に参加しました。

公式サイト⇒ 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017

このイベント、数年前からウォッチはしていたものの、私にとって、それはあくまでも「遠い遠い世界の話」でした。

今回、初参加を果たし、「まさか自分が参加することになるとは」という驚きや、「ようやくこの場に立ち会うことができた」という感激等々、良い意味で様々な感情が入り乱れた一日となりました。

表彰式運営委員会の皆様、懇親会実行委員会の皆様には、ボランティアであのような素晴らしい場を創りあげ、提供してくださったことに感謝の言葉以外見つかりません

また、お話しすることができた方も、そうした機会がなかった方も、楽しい時間と空間を共有させていただき、どうもありがとうございました。

細切れとなりますが、以下、両イベントの感想などを述べたいと思います。

 

第1位は楽天・全世界株式インデックス・ファンド!

FOY2017では、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)」が95ポイントを獲得して、栄えある第1位となりました。

私も5ポイントすべてを投じたファンドですが(関連去記事⇒ 「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017」に投票しました&おまけ )、米国株投資に人気が集まる昨今、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」と票を奪い合うのではと事前予想していました。

しかし、それはほとんど杞憂だったようです。

実際、楽天VTIは見事第3位(70ポイント)にランクインし、米国株人気の高さを証明したわけですが、そもそも楽天VTと楽天VTIは、支持層においてあまり競合する関係にはないのかもしれません。

ちなみに、この日、第2部として「ファンドへの応援コメント」を紹介するというコーナーがありました。皆さんそれぞれ個性的なメッセージを寄せられていてとても面白かったのですが、私の楽天VTへのコメントも会場で読み上げていただきました

「これまでありそうでなかった画期的なファンド。その溢れんばかりのパイオニア精神に熱い熱い5点を捧げます。」

ロジカルに熱い思いをぶつけるコメントが並ぶ中、私のものはいささか情緒的で嬉しいやら恥ずかしいやら。選んでくださった(?)竹川美奈子さん、カン・チュンドさんに感謝申し上げます。

 

ニッセイの受賞スピーチに感動

FOY2014から3年連続で第1位だった「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は惜しくも第2位(79ポイント)で、4連覇を逃す結果となりました。

表彰式全体を通して最も私の印象に残ったのは、多くの方と同様、ニッセイアセットマネジメントの方の真摯な受賞スピーチでした(内容に加えて、スピーチ時の佇まい、声質、声量など、どれを取っても個人的にシビれました)。

メモを取っていなかったので、安房(@an_bow)さんの実況ツイートを引用する形で紹介させていただきます。

 

懇親会では、ニッセイのブレない姿勢を支持する声を幾度も耳にし、物事に対する「信念」の大切さを改めて感じました

表彰式の会場でこのスピーチを聞いた方々は、まず安堵され、そして「ニッセイ」への信頼をますます深めたことと思われます。

私はと言えば、昨年、毎月の積立ファンドを「たわらノーロード 先進国株式」に替えてしまったのですが(保有は続けています)、これからも陰に陽に応援し続けたいと考えた次第です。

また、今回台頭した楽天投信投資顧問には、ニッセイ同様、第1位という立場に安住することなく、顧客重視の姿勢を貫いてくれることに期待したいです。

 

得票率で見るFOY2017の結果

さて、今回の第1位の楽天VTの得票率は9.7%(=95/有効総ポイント980)でした。

過去3年の第1位ファンド「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の得票率はどうだったかというと、次のとおり(カッコ内の数字はポイント数)。

  • FOY2016 21.0%(146/695)
  • FOY2015 27.4%(218/795) 
  • FOY2014 11.0%(63/575)

改めて2016と2015の「20%超え」は圧巻としか言いようがありません。一方で、今回の楽天VTの得票率は、投票者数が増える(私含む)など裾野が広がったことを差し引いても、「ファンド群雄割拠の時代に突入した」ことを象徴しているのではないでしょうか(得票率が10%を切ったのも初めてのようです)。

しかも、今回の結果は、「EXE-iつみたて」シリーズの登場、これに対抗したeMAXIS Slim(新興国株式、先進国株式)の信託報酬追加引下げといった、昨年11月以降の大きな動きは加味されていません

ここ最近、ファンドの多様化・低コスト化が一気に進んでおり、私はその動向をフォローし、全体像を把握するのが次第に困難になっています。

先に「信念」の重要性を述べましたが、もはや今後、ファンドの世界では(も?)ただ「安い」という看板だけで優位に立つことはできなくなるのかもしれません。

FOY2018がどういう結果になっているか、今から楽しみです(鬼が笑いますかね…)。

 

一応、最終結

1位から10位までの入賞ファンドは次のとおりです。関係者の皆様、誠におめでとうございます。

第1位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
第2位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
第3位 楽天・全米株式インデックス・ファンド
第4位 野村つみたて外国株投信
第5位 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
第6位 ひふみ投信
第7位 eMAXIS Slim新興国株式インデックス
第8位 たわらノーロード先進国株式
第9位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
第10位 iFree S&P500インデックスファンド

 

懇親会に参加して

表彰式に引き続き、懇親会にも初参加させていただきました。

皆様のお蔭で、社交下手な私でもとても楽しい時間を過ごすことができました。どうもありがとうございました!

加えて私が強く認識したのは、投資に関する会話に自分が如何に飢え、渇いているかということ。

ただでさえ退屈なインデックス投資をしており、普段、家でも、職場でも、友人間でも、投資の話ができるわけでもありません。

そんな私にとって、「投資や資産運用」という共通の興味関心のもと集まって会話を交わす機会がある、というのは素晴らしいことだなとしみじみ感じたのでした。