「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017」の企画の一つである、「iDeCo/NISA アンケート」に回答しました。
iDeCoやNISA・つみたてNISAの利用実態、利用意向について把握するもので、その結果は2018年1月13日のFOY2017表彰式で発表されるとのこと。
問自体は比較的シンプルなものが多く、どのように結果がまとめられるのか気になりますが、私が最も楽しみにしているのは、自由回答欄に寄せられる回答の数々です。きっとユニークな回答が集まっているのではないかと思います。
そんな中、私が答えた内容が表彰式の場で紹介されることはないでしょうから、僭越ながら、この場をお借りしていくつか晒してみます。
私の回答その1
問:iDeCoについて知りたいこと、分からないこと、要改善点等コメントがあればお願いします。
答:対象商品の数が少ない。信託報酬が下がらない。拠出限度額が低い。
iDeCoの「要改善点」を3つ、端的に記入しました。
対象商品の数が少ない
過去の記事(iDeCo運用商品の選択肢が少ないことについて)でも指摘したとおりです。
ここ最近、魅力的なファンドが相次いで登場していますが、SBI証券の商品ラインアップには大きな変化がないのは残念でなりません。
信託報酬が下がらない
現在、私がiDeCoで積み立てている「DCニッセイ外国株式インデックス」の信託報酬は、0.2268%。
一方、同じ運用会社・同じベンチマークの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の信託報酬は、今年11月、0.216%以内から0.20412%以内に引き下げられるなど、低コスト化が進められています。
ほんのわずかな差ではありますが、確定拠出年金のファンドだけ、世間の低コスト競争から取り残されているように思えます。やはり「対象商品の数が少ない」ことが原因なのでしょうか。
拠出限度額が低い
公務員の場合、拠出限度額は最大で月額12,000円に留まります。
私の今の年齢を考えると、このまま60歳まで拠出を続けても大した額にはなりません。所得控除など一連の税制優遇のことを考えれば十分ありがたいものの、ちょっと寂しいボリュームです。
「公的年金の上乗せにより老後の生活を豊かにする」という制度趣旨に、よりふさわしい拠出限度額としてほしいです。
私の回答その2
問:NISAについて知りたいこと、分からないこと、要改善点等コメントがあればお願いします。
答:非課税期間の恒久化。
こちらでも要改善点を回答。当たり前すぎて何ら面白みがありませんが、繰り返し発信する価値はあると思っています。
「特定口座で同額を買い戻す・・NISA口座の投資信託を一部売却(後編) 」でも書いたとおり、NISAやつみたてNISAでは、非課税期間に「期限」があることから、売却タイミングにそこそこ気を遣ってしまいます。できることなら、「したいときにする」という自然体で換金していきたいものです。
私の回答その3
問:今後、iDeCoやNISA(注:つみたてNISAを含みます)がさらに普及するためには何が必要だと思いますか?
回答内容を記録していないのでうろ覚えですが、確かこんなことを書きました。
iDeCoとNISAは、今や資産形成のために活用すべき2大制度として並び立てられていますが、個人投資家との意見交換会を継続的に開催している金融庁(NISA所管)に比べ、厚生労働省(iDeCo所管)はそうした草の根活動を全くしていないように思います。
そりゃ、個人投資家との意見交換会を開いたからといって、すぐにつみたてNISAが普及するわけではないでしょう。それでも、地道にコツコツPR活動を続けていれば、ふとしたことをきっかけにブレイクを果たすかもしれません。
iDeCoは、カトパンを起用するなど、NISAよりも潤沢な広報予算(財源は企業等からの協賛金)が付いているイメージがあります。今回の回答には、「そのことに安住してほしくない」という叱咤激励の意を込めました。
チケット取れるかな?
まさに今日、12月2日(土)の7時から「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017 懇親会」、9時から「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017表彰式」のチケットが、それぞれ販売されます。
販売開始前日の告知には不意打ちを食らいましたが、どちらのイベントにも参加できればと思っています。