独立行政法人日本学生支援機構から「奨学金返還完了のお知らせ」「返還完了証」が送られてきました。今年の9月をもって、大学時代の奨学金が完済したのです。
無利子の奨学金
奨学金の総額は2百数十万円。それを十数年かけて毎月少しずつコツコツと返済してきました。長い月日でありました。
繰上げ返済は一度も行っていません。確かに借金はなるべく早く返すが吉と考えていますが、それは利息が付く場合の話。私が借りた奨学金は無利息(いわゆる「第一種」)だったので、急ぐ必要は全くなく、当初のスケジュールどおりの返済となりました。
もし利息付きの奨学金だったら、繰上げ返済に勤しみ、投資は後回しになっていたことでしょう。「無利息」というのはとても大きかったです。
投資型の借金
学生時代、毎月の収入の一部として、実家からの仕送りがありました。しかし、家賃分程度の額だったので、奨学金がなければ、バイト三昧にならざるを得ず、きっと学業に大いに支障をきたしていたことでしょう。
ですので、大学を卒業し、公務員試験に合格し、望む職に就き、こうして完済するくらいの収入を得られるようになったのは、まさに奨学金のお蔭と言っても過言ではありません。
先日のEテレ「オイコノミア」で、「奨学金は投資型の借金」と説明されていましたが、言い得て妙だとしみじみ感じました。
連帯保証人と保証人
また、保管していた「返還のてびき」には、奨学金を借りるにあたり、父親に連帯保証人に、叔父に保証人に、それぞれなってもらったことをうかがわせるメモ書きが残っていました。「連帯保証人」は奨学生本人と連帯して返還の責任を負う人、「保証人」は、本人や連帯保証人が返還できなくなったときに責任を負う人のようです。
私自身、そのことをすっかり忘れていましたし、父や叔父もおそらく全く覚えていないでしょう。ただ、子や甥っ子とはいえ、「他人の借金返済に責任を持つ」ことについて、当時それなりの覚悟を決めてくれたはず。
今回の完済を機に、二人にお礼の電話をしておこうと思います。
投資総額は変更なし
ちなみに、浮くことになる毎月の返済額分は、当面、投資には回さずに、貯蓄しておく予定です。
今は内外の相場が好調過ぎる気がしており、このタイミングで投資総額を増やす気にはなれません。
残るはラスボス、住宅ローン
さあ、これで残る借金は住宅ローンのみになりました。最後にして最大の借金です。
私の場合、ローン金利が年0.98%(10年固定)と、減税の控除率1%を下回っており、かつ、既に「ローン残額<住宅ローン減税のローン対象額(2,000万円)」となっているので、今は事実上利息を支払っていない状況です。
また、住宅ローン減税がなくなる数年後のタイミングで一括返済することを目指しています。そうすれば、トータルでもほぼ無利息でお金を借りられたことになります(関連記事⇒それでも家を買いました 第5話「借金」)。
とはいえ、数年先のことなので、どんな相場環境になっているか皆目見当が付きません。その時に何が起こっていても、柔軟に対応できるよう万全の備えをしておきたいものです。