10月7日未明、SBI証券のiDeCo加入者サイトにログインして資産状況を確認しました。前回のログインは7月25日だったようなので、実に2か月半ぶりです。
公務員である私は、今年1月からの加入者拡大に伴い、iDeCoでの運用を始めたばかり。
拠出金の累計額が84,000円ということは、7か月分拠出しているということですね。まだまだボリュームは小さいですが、長い目で資産を育てていきたいと思います。
iDeCoの運用商品の選択肢
さて、今回、久しぶりにiDeCo口座の状況を確認した際、改めて気になったことがあります。
それは「運用商品の選択肢が少ないよね」ということ。例えば、先進国株式クラスのインデックスファンドを選ぼうとする場合、SBI証券では次の3つしか選択肢がありません。
- DCニッセイ外国株式インデックス
- EXE-i先進国株式ファンド
- DC外国株式インデックスファンド
ライバル楽天証券に至っては、なんと「たわらノーロード 先進国株式」の一択です。
これでは、より低コストの投資信託が登場しても乗り換えることができません。
iDeCoでは、「スイッチング」という方法により原則タダで保有商品を預け替えることができますので、なおさら選択肢の少なさが気になるというわけです。
35本の上限
そして今後、この「選択肢が少ない」という状況にさらに拍車がかかりそうです。
今年6月に公表された確定拠出年金の運用に関する専門委員会報告書では、「運用商品提供数の上限は35本とすることが適当」とされました。これは、運用商品の選択肢が多すぎるとかえって加入者が選びにくくなっているという実態を踏まえてのもので、いずれ法令改正によりこの上限ルールが適用されることになると思われます。
そうした制約がある中で、多様なアセットクラスの商品を揃えることと、同じベンチマークの動きに連動する投資信託を何本も用意することを両立させるは至難の業といえそうです。
おそらく、SBI証券でも、この先選択肢が増えることはないでしょう。とはいえ、今のところ「DCニッセイ外国株式インデックス」には何の不満もないので、このまま一途に積立を続けていこうと思います。
つみたてNISAの選択肢は豊富
なお、iDeCoの選択肢の少なさが気になるようになったのにはキッカケがあります。
先日、つみたてNISAの対象商品届出一覧が公表されたことです。
これによると、「MSCIコクサイ・インデックス」をベンチマークとする投資信託だけで対象商品は既に10本にものぼっています(平成29年10月5日時点。「為替ヘッジあり」のものは除外)。
つみたてNISAでは、対象商品について、上限の数を設けない代わりに、信託報酬の水準などで一定のスクリーニングをしています。それでも大方の予想に反し、豊富な選択肢が出そろっているのです。
中には「?」なモノもありますが、商品を吟味する身としてはとても嬉しい状況といえます。
そもそもは、商品数の上限を設けることも、商品に一定の基準を課すことも、ともに「何を買って良いか分からない」投資初心者に配慮したルールのはず。
どちらのアプローチが適当なのかは投資スタンスによって異なるでしょうが、少なくともインデックス投資家の視点から見れば、低コストファンドの選択肢が多いのに越したことはありません。
このように、つみたてNISAの制度設計は、投資初心者に優しいだけでなく、経験者にとってもありがたい結果をもたらしているように思います。