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霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

鼠経ヘルニア手術を受けました(前編)

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先日、鼠経(そけい)ヘルニアの手術を受けました。

手術というと何やら大変なことのように聞こえますが、幸いにしてオオゴトにはならず、今も至って元気です。

とはいえ、私にとっては、これまで手術とは無縁だったこともあり印象深い体験でした。手術の前後のことや費用、保険などについて、2回に分けて淡々と記したいと思います。

 

鼠経ヘルニアとは?

とある病院のウェブサイトでは以下のように説明されています。

「鼠径ヘルニア(そけいヘルニア)」とは、本来ならお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、加齢とともに筋肉の脆弱性により足の付け根の部分(鼠径部)より脱出する病気です。一般の方には「脱腸」とも呼ばれています。

鼠径ヘルニアの手術を受けられる方へ|東戸塚記念病院

 

そう、いわゆる「脱腸」というやつです。加齢が原因の一つのようで、「自分もそういう年なのか…」と寂しい気持ちになったことは言うまでもありません。

 

腫瘍では…(;゚д゚)ゴクリ…

そもそもは、ある日、ふと足の付け根に膨らみがあることに気付いたのが始まり。

その膨らみはフニャフニャしていて、「何かの腫瘍だったりして!?」と内心ドキドキしていました。ちょうど数日後に人間ドックを受けることになっていたので、そこで先生に相談することに。

すると先生は「それはヘルニアかもしれません。クリニックで良いので外科を受診してください」と、あっさり、かつ的確に診療科を示してくれたのでした。あー良かった。

 

クリニックの予約

人間ドック後、さらにトントン拍子で話が進みます。

まずは外科クリニックを検索。確かに「ヘルニア」「外科」などで検索するとたくさんヒットします。「鼠経ヘルニア」という病名もこのとき初めて知りました。

家から近くの場所に鼠経ヘルニア手術の実績がたくさんあるクリニックを発見、さっそく予約を入れたのでした。

 

手術法の選択

クリニックでは、診察・エコー検査などが行われ、「鼠経ヘルニアで間違いないでしょう」との診断がおりました。

そのまま続けて治療方法の説明。

痛みがないなら放っておくのも選択肢の一つだが、今後加齢とともに悪化する可能性があるから治療をお勧めする。そして、治療するには手術しか方法はないとのことで、2つの手術法を示されました。

以下はサイトからの引用ですが、説明もおおむねこのような内容でした。

鼠径ヘルニアの手術には、鼠径部を3~4cmほど切開する鼠径部切開法と、腹腔内に腹腔鏡(腹腔内を調べる内視鏡の一種)を挿入する腹腔鏡下修復術の2種類が存在します。

手術ではまず、筋肉や靭帯の隙間であるヘルニア門から飛び出してしまったヘルニア嚢(腹膜が伸びてできた袋状の膜)を、周囲の組織からヘルニア門の裏側まで十分に剥離します。そして、剥離したヘルニア嚢を切除、または還納(元の場所へ戻す)し、ヘルニア門を閉鎖ないし縫縮します。以前まではヘルニア門を縫い閉じていましたが、現在はメッシュという人工の膜をヘルニア門にあてがう方法が一般的です。

鼠径ヘルニアとは|国立国際医療研究センター病院

 

聞くに、「鼠径部切開法」は痛みが大きく、術後の社会復帰が長くなりがちだが、手術費用は5万円程度で済む。

「腹腔鏡下修復術」はおへその下を2㎝ほど切開するに留まるので痛みは比較的小さい。しかし、費用は高額療養費適用前で10万円程度かかるとのこと。

私の場合、仕事に支障が出るのをなるべく避けるため、腹腔鏡下修復術を受けることにしました。しかも日帰り手術です。公的医療保険からいくらか戻ってくるだろうし、まあ良いか。

最後に採血や心電図検査などを行ってこの日は終了。

 

いざ、手術へ!

午後から手術だったので、昼ご飯は抜いてクリニックへ。

手術着に着替えると、クリニックにしては物々しい手術室に通されました。

脈を測るモニターが左手の指先に手際よく装着され、続いて右腕に点滴。これから全身麻酔がかかるんだな~などと考えていたら…

 

「はい、終わりました」との声で目が覚めました。

 

手術直後

「あれ?もう終わったの?」と驚くのも束の間、全身麻酔の影響で、頭はボーっとするわ、身体はだるいわでこのときが一番辛かった。手術室横のソファに埋もれてしばし休憩…。

どれくらい時間が経ったか分かりませんが、調子が戻ってきたのはちょうど手術開始から1時間半くらい経った頃でした。

その後、診察室で先生から「予定どおり手術が終わりました」との説明がありました。次は一週間後に術後の経過を診てもらいます。

まだ麻酔は効いているので、この時点では痛みはまったくありません。

 

お会計、そして…

そして最後にお会計。このクリニックは院内処方のようで、痛み止めなどの薬代込みで10万6千円程度を現金で支払いました。

クリニックを出た頃はもう夕方。昼抜きでお腹が空いていたので、寄り道してつけ麺をずずっとすすって帰りましたとさ。

ついさっき手術を受けたというのに、もうつけ麺を美味しく食べ、ほぼいつものように歩いて帰宅できるなんて、腹腔鏡スゲー!と思いながら。(後編に続く)