(前編のあらすじ)
以前より個人賠償責任保険が少し気になっていた私。
そんなある日、職場を巡回する生命保険営業職員Kさんから「自宅の火災保険に日常生活賠償特約(個人賠償責任保険特約)が付いているか」を確認するよう勧められる。
Kさんへの妙な信頼感から、私は真剣に保険への加入を検討しようとしたのであった…
その日、家に帰った私は早速火災保険の証券を確認。
特約は、
なし…!
これは付けなければ!!
しかし、その後、しばらく個人賠償責任保険のことは放置してしまいました。
というのも、何度となく妻に相談するものの、いつも結論が出ないまま話が終わってしまったから。勝手に契約するわけにもいかず、ずるずると時間だけが過ぎていったのです。
そうして数か月後、意を決してようやく妻の了解を取り付けました。
改めてKさんからもらった「日常生活賠償特約」の案内チラシをじっくり拝見。チラシの下にはKさんのお名前や所属先(営業所?)の情報が記載されているほか、「引受損害保険会社」と「損害保険代理店」のロゴや名前がプリントされています。
このうち「損害保険代理店」の欄には生命保険会社の名前が書かれていて、これは想像の範囲内でしたが、驚いたのは「引受損害保険会社」の欄。そこに記載されていた名前は、何とまあ、自宅の火災保険と同じ損保会社じゃありませんか!
運命のようなものを感じ、私は「他ならぬKさんにお願いして自宅の火災保険に日常生活賠償特約を付けよう」と心に決めたのでした。
失意のトリプルパンチ
しかし、これが全然思い通りになりません。
まずKさんに連絡を取ろうと、営業所に電話を掛けました。
「Kさんいらっしゃいますか?」
電話に出た向こうの方に尋ねると、衝撃の一言が。
「申し訳ありません。Kは退職しました」
えっ!!
なんと、私がモタモタしている間にKさんは退職されていたのです。
離職率の高い職業だと耳にするものの、Kさんには「歴戦の強者」といった雰囲気が漂っていました。せっかく(一方的に)信頼を寄せていた営業職員だったのにまさかお辞めになったとは…。
私は何とか気を取り直し、電話に出た方に火災保険の特約付加を依頼することにしました。当初の目的はソレなのですから。
しかし、聞かれるがままに保険の証券番号を伝えた私に更なる衝撃が走ります。
「申し訳ありません。こちらにお客様の記録がないのですが…」
ええっ!!
聞くに、既存の火災保険に後から特約を付けたい場合、元の火災保険を契約した際の代理店経由でなければならないとのこと。
つまり、私の場合、マンション購入の際にデベロッパーの関連会社を代理店として火災保険を契約しているので、この会社を通す必要があるのです。
この業界に疎くて全く知らなかったのですが、代理店を通して契約するということはそういうコトなのですね…。
そこで、今度は自宅の火災保険の関係書類を探し出し、そこに書かれてあった代理店に連絡します。
電話口で保険の証券番号を伝えたところ、先方では当然ながら私の情報がヒットした様子。ふう、今度はちゃんと手続できそうだ…。
が、しかし、満を持して日常生活賠償特約の付加を依頼したところ、待っていたのは極めて残念な一言でした。
「申し訳ありません。お客様の場合、35年間一括で保険料を払い込まれていますので、後から特約を付けることはできません」
えええっ!!
そう言われてみると、確かに私は火災保険加入時に、35年の保険期間分の保険料を「長期一括払い」によりすべて払い込んでいました。そうすることでかなり保険料が安くなったからです。
でも、そのときは日常生活賠償特約のことなんぞ全く目に入りませんでした。「途中で変更できませんよ」という、まさに絵に描いたような「長期契約のデメリット」。言葉を失った私は、力なく電話を切ったのでありました。
というわけで今も未加入だよ!
この失意のトリプルパンチを食らった結果、現状、個人賠償責任保険には未加入の状態です。手持ちのクレジットカードにもどうやら自動付帯はされていない模様。
私の脳内では、「しかた無いなと分かっていながら どこかイマイチわりきれないよ」と、電気グルーヴの名曲「N.O.」がぐるぐる回ります。
ただ、先を思うと不安になるから、今日のトコロは寝るだけでなく、何とかせねば…とも思うわけです。いま検討しているのは、虫とり小僧さんの記事でも紹介されていた楽天の自転車保険プランや、同じく楽天の日常賠責プラン。わずかな保険料でそれなりの補償を得られそうです。
実はまだこの2つの補償内容の違いなどを十分理解していなかったりするので、このGW期間中に研究してみるつもり。
いつか保険加入のご報告ができればと思っています。