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霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

個人賠償責任保険への加入を検討して(前編)

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現在、私は自宅マンションの火災保険を除いては、民間の生命保険や医療保険がん保険などに一切加入していません。

そんな中、「個人賠償責任保険」に加入しようかしら…と思うに至りました。検討のきっかけや顛末を2回に分けて綴ってみます。

 

個人賠償責任保険とは

まず、個人賠償責任保険について。

個人の住宅の所有、使用または管理に起因する偶然な事故、および個人の日常生活に起因する偶然な事故により、他人に身体の障害または財物の損壊を与え、これによって法律上の損害賠償責任を負担することにより被る損害を担保します。この保険の被保険者には、記名被保険者のほか、その配偶者、生計を共にする同居の親族、生計を共にする別居の未婚の子が自動的に含まれます。

個人賠償責任保険 とは? | みんなの生命保険アドバイザー から引用)

 

つまり、身近に起こり得る賠償責任をカバーしてくれる保険です。

損害賠償金のほか、訴訟費用・弁護士費用なども支払われ、中には「示談交渉サービス」が付いているものもあります。

個人賠償責任保険が想定している事故は滅多に起こらないものが多いのですが、いったん起これば超高額賠償金の負担が必要になる場合もあるようです。まさに保険らしい保険であるといえます。

 

もともと気になっていた保険だった

保険全般にはかなり冷ややかなスタンスを取っている私ですが、この保険に限っては以前から注目していました。

きっかけはいくつかあり、例えば、某損害保険会社で働く従兄。

この従兄、親族の集まりなどで顔を合わせるたびに「お前、コバイ(←個人賠償責任保険の略称のようです)にはマジで入っといた方がええぞ!」と私に勧めてくるのです。よほど悲惨な事例を見てきたのかもしれません。

 

また、著名ブロガーの虫とり小僧さんも、ブログの中で実体験に触れながら、個人賠償責任保険を強く推してらっしゃいます。

比較的安価な保険料(月々数百円程度)で、数千万円~数億円の高額補償をつけることができ、しかも家族全員カバーされるので、絶対に加入しておくべき保険だと思っています。はい、絶対にです。

子供が友達のメガネを破壊…早速、個人賠償責任保険を請求してみた - いつか子供に伝えたいお金の話 から引用)

 

虫とり小僧さんの他の保険関係の記事でも、必ずと言っていいほど個人賠償責任保険の重要性について触れられています。これらの力強い記述はとても印象的です。

 

さらに、息子も最近やんちゃ盛りになってきて、ヒヤリとすることもしばしば。

このようにして、私の心の中に「個人賠償責任保険だけは必要かも…」という思いが湧き上がっていたのです。

 

生保レディの一言

そして、ついに決定的な出来事がありました。

私の職場では、昼休みになると保険会社の営業(ほぼ100%女性)が入ってきて、保険商品を勧めて回ることが日常的な風景になっています。

私の場合、いつもストレートに「保険には興味ないです」と返します。努めて紳士的に振る舞いますが、わりとキッパリと伝えるので、多くの場合、それ以上は強く勧誘されません。

まれに「結婚されていらっしゃいますか?」「お子さんはいらっしゃいますか?」と食い下がってくる方もいます。そんなときでも「貯蓄もあるし、共働きなので私が死んでも路頭に迷う可能性は低いんですよ」などと言えば大体の方は諦めてくれます。

 

そんなある日、推定50歳前後くらいの営業の女性の方が、チラシを配りながら私に話しかけてきました。なんとなく親しみを感じさせる雰囲気を醸していたこともあり、私もつい「如何に自分には備えるべきリスクが存在しないか」をいつもより詳しめに話してしまったのです。

するとその女性(以下「Kさん」とします)、「ふむ、コイツ分かってるな」といった感じのにこやかな表情(注:私の思い込みです)を浮かべて曰はく、

「ご自宅の火災保険には入られていますよね。日常生活賠償特約が付いているか、保険証券を調べてみてください。これだけは付けておいても良いと思いますよ」

 

真剣に加入を検討しよう

「日常生活賠償特約」とは個人賠償責任保険特約の別名のようなものです。

「個人賠償責任保険に興味あり!」と言いながら、実は詳しいことは何も知らなかった私は、まずもって「え!?火災保険に特約で付けられるの?」と驚きました。特約で付ければきっと保険料は安くて済むはずです。

また、数々の修羅場を潜り抜けてきた(注:私の思い込みです)大ベテラン・Kさんがこの私に唯一勧めるくらいの代物なら、きっと間違いはないのではないか…。

 

こうして私は、個人賠償責任保険への加入について真剣に検討してみようと考えたのでした。(後編に続く)