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霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

SBI証券で「毎日積立」が可能に!さて、私はどうする?

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SBI証券から「投信積立サービスの機能大幅拡充」の発表がありました。

拡充内容は大きく分けて3つあります。

  1. 毎日積立や毎週積立などが可能になる
  2. 「NISA枠ぎりぎり注文」と「課税枠シフト注文」が可能になる
  3. 投信積立銀行引落サービスで、自動引落金額を自由に設定できるようになる

このうち、私が特に嬉しいと思ったのは、1. の拡充です。

今まで、SBI証券の投信積立サービスでは、毎月設定コースしかありませんでした。
今回、多くのお客さまの「毎日積立ができるようにして欲しい」とのリクエストにお応えして、投信積立サービスに毎日設定コースを加えます!究極の時間分散投資である「毎日積立」をぜひご活用ください!
さらに、新たな投信積立サービスでは、コースを拡充。毎日、毎週、毎月など5コースのなかから自由に積立コースが選べるようになります。これにより、今まで以上にきめ細かく「時間分散投資ができるようになります!

ついに毎日積立が実現!SBI証券の投信積立サービスが機能大幅拡充!

 

究極の時間分散投資、キタコレ!

サービス開始は今年の10月中旬頃から!

・・・が、私の結論は「使わない」です。

 

「毎日積立」しない理由

それはなぜか。

山崎元さんが数々の媒体で「ドルコスト平均法は有利でも不利でもなく、投資家にとって気休めにしかならない」と指摘されていることや、「購入頻度でリターンに大差はない」とする検証結果を紹介した記事がNIKKEI STYLEに掲載されたことも確かに理由としてあります。

しかし、それ以上に、「なんか面倒だな」「かえって値動きに囚われそうだな」と思ったことが大きいです。

 

毎日積み立てるということは、こういうこと

まず、「毎日積立」を利用する場合、毎日の積立額は、たぶん、

  • 年間投資予定額 ÷ その年の営業日

で計算することになります。

営業日は、営業日数計算 - 高精度計算サイトですぐに分かります。これは検索でたまたま見つけたサイトですが、休日数を「土日祝」とか「銀行系」「行政機関」といったパターンで設定できるなど、痒い所に手が届いた機能が付いています。

毎日積立ができる日はおそらく「銀行系」でカウントした営業日。2018年では245日のようです。

そして、例えば、「つみたてNISA」の年間非課税限度額(40万円)いっぱいまで「たわらノーロード 先進国株式」を積み立てるとした場合、毎日の積立額は、40万円÷245日=約1,633円。この額を「買付額」として設定することになります。

さらに、今回拡充されるサービスである、「NISA枠ぎりぎり注文」か「課税枠シフト注文」を忘れずに併用。

「毎日積立」とは、つまりはこういう作業を経て行うことになるんだろうと思います。国内株式クラスや新興国株式クラスのファンドも積み立てる場合は、同様の作業を繰り返すのです。

そうしたことについて、私は、面倒だし、なんかチマチマしてるなあ、と考えてしまいます。あくまで私個人の受け止めです。でも、「ここまでやるかね?」という違和感に近いものがあります。

 

毎日毎日、気にしてしまうかも

また、毎日コツコツ積み立ててくれることで、かえって毎日の株価の動きを気にしてしまいそう。「今日は下がった。安く仕込めてラッキー」とか、「今日はすごく上がった。高値を掴んでしもうた」とか、これまでなら月1回あるかないかで済んでいた「心のざわつき」がほぼ毎日訪れることになるのです。

過ぎたるは猶及ばざるが如し、ということでしょう。ドルコスト平均法のメリットである「気休め」が「気休め」ではなくなってしまう気がします。

このように、ちょっとしたコトの積み重ねではありますが、「自分には毎日積立は向いてなさそうだ」という結論に達したのでした。

私にはいまの「毎月積立」で十分だと思います。

 

おまけ

ちなみに、実はこの記事を書き始めたとき、私は「毎日積立」を利用する気満々でおりました。

しかし、「毎日積立する理由」をあれこれ書こうとするうちに、自分なりの考えが整理されていき、結果、解が真逆になってしまいました。

頭の中でしっかり考えをまとめてから文字に落とし込んでいけば、こうした無駄も減るのでしょうが、どうも私には手を動かしながら思考を進めていく癖があります(自覚あり)。

こんな調子で、いつも記事を一本書くのにけっこう時間がかかっているのです。