開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

夫婦で仲良く資産運用、でもその内実はバラバラなのよ

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先日、以下の記事で予告したお話。

 

我が家では、夫婦ともに投資・資産運用をしています。

どちらもインデックスファンドをバイ&ホールドして歩調を合わせているのですが、2人の性格や興味関心から、それぞれが積み立てているファンドやポートフォリオは大きく異なっています。

私はといえば、

  • 積み立て・保有しているファンドは全て株式クラス(国内、先進国、新興国
  • 生活防衛資金以外は基本的にすべて投資に回す方針(実際には貫徹できておらず)

という感じ。一方、妻については、

  • 積み立てているファンドは、バランスファンドのみ(別途、スポットで購入した国内株式・先進国株式・先進国債券のファンドも保有
  • 個人国債保有
  • 積立投資に回しているのは給料のうちの一部

という状況です。そもそも投資や資産運用というものに全くと言っていいほど興味がありません。バランスファンド(世界経済インデックスファンド)の積立も私に勧められるがままに、渋々行っているだけです。

このように、私たち夫婦は全く異なるスタンスの下、それぞれバラバラに資産運用をしています。

しかし、本来は、家計は一つである以上、夫婦合計の資産で一つのポートフォリオを組むというのが合理的であり、効果的・効率的な運用が行えるハズ。

この理想と現実とのギャップをどのように考えれば良いのでしょうか。

 

結局は一家の資産をどう管理するかに尽きる

結論から言えば、そういうことだと思います。

我が家では、毎月の給料やボーナスはお互いの銀行口座に振り込まれるようになっています。平日の昼食、飲み会、衣服など、個々の出費は、これらの口座から出金します。

一方、マンションの管理費・修繕積立金や保育園の利用料、生協の代金、家族での旅行・外食といった共通の出費については、夫婦双方が定期的に入金する口座(妻名義のゆうちょ銀行)から出しています。

必ずしも厳密にできているわけではありませんが、大まかにはそのようにしています。

この我が家のシステム、共通経費以外は自由にお金を使えるので、お互いのお金の使い方が把握・監視できず、浪費につながりやすいとされています。しかし、今のところ夫婦とも比較的質素な生活をしており(少なくとも表面的には)、特に問題が生じているとは感じていません。

そして、このような方法を採っている以上、夫婦バラバラでの資産運用になってしまうのは当然だと思います。

 

理想形

もし夫婦で一本のポートフォリオを組もうとするなら、お互いの給料やボーナスはひとまず一つの口座に放り込んで、そこから投資を含むすべての支出を行うということが理想的な形だと思います。

さらに、私が「そこにシビれる!あこがれるゥ!」と考えているのは、ブログ「Passiveな投資とActiveな未来」を運営されているybさんです(なお、先日のインデックス投資ナイトで名刺交換させていただいたものの、私が一方的に存じ上げているだけです。にもかかわらず、ジョジョの台詞を借用してしまい誠に恐縮です)。

いわゆる「億りびと」としても有名なybさんですが、次のような方法で資産運用を行っているそうです。

夫婦ともに正社員で共働きのybさんは、まずは10万円からコツコツ投資を開始。いまでは夫婦で同じ財布を使っているが、基本的に妻の収入に相当する額で家計をやり繰り、自分の稼ぎに相当する額をインデックス投資にまわしているそう。

投資ブロガー・ybさん「本業を頑張ったからこそ資産を築けた」 | 東証マネ部!

この方法の素晴らしいところは、家計で一本のポートフォリオを組んでいることに加え、毎月の家計に「妻の収入」というキャップ(上限)を被せていること。

これにより、多くの投資資金を元手に、一貫した方針での資産運用を行うことができます。夫婦間の強い信頼関係がなければできないことだと思います。

 

では、我が家では真似できるか?

正直、難しいでしょう。

何よりもまず、妻が私の資産運用を「胡散臭い」と思っている。このことに尽きます。

妻のおカネへの関心が極端に低いということもありますが、何はともあれ、私の不徳の致すところです。「投資なんてやめろ」と言われないだけマシかもしれません。引き続き理解促進に努めてまいる所存です。

一方で、私にとっても、夫婦で財布を一つにすることへの抵抗感があるのです。時短勤務の妻に比べ、どうしても「交際費」という名の飲み会代が多くなったりするのですが(とはいっても多くて月に3~4回程度)、そうした出費が白日の下に晒されることになるからです。

つまり、落ち着くところに落ち着いていた結果、今の状況があるのです。

 

今は達観

ということで、逡巡はあったわけですが、きっと今のスタイルが我が家にとって自然な姿なのだと思っています。

お互いがストレスをため込まないためにも、当面はこのままバラバラの方法を続けていくのがベストな選択肢といえそうです。