開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

もしも4つの要素でリスク許容度が測れるなら

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インデックス投資をする上での最重要キーワードの一つに「リスク許容度」というものがあります。

「己のリスク許容度を把握しておき、時折、ポートフォリオのリスクがその範囲内に収まっているかをチェックすること」は、どんな暴落が起こっても投資を続けるために欠かせない作業だと思っています。


ところが、この「リスク許容度」、曖昧な概念であるとともに、投資家の数だけパターンが存在するため、一般的に論じることは簡単ではありません。

一方、かつて私はこのブログで、リスク許容度について次のように書いたことがあります。

また、個人的に面白いなと思ったのは、「リスク許容度」を決める要素として、「保有資産の額」と「リスク耐性」の2つを挙げている点です。「リスク許容度」という用語、つい最近まで曖昧な理解のまま使ってきましたが、2つの要素があるという考え方は腹に落ちました。強いて他に付け加えるなら、自分の職業と家族事情の2つくらいでしょうか。

はじめての確定拠出年金投資(大江英樹著)を読了 - 開店休業 インデックス投資Way

 

そこで、リスク許容度を決める要素を、

  • 大江氏が挙げられている「保有資産の額」「リスク耐性」
  • それらに私が付け加えた「職業」「家族事情」

の4つと仮定し、これらを当てはめることで、実験的に我が家のリスク許容度を考えてみようと思います。

なお、大江氏のおっしゃる「リスク耐性」は、「職業」「家族事情」を包含した概念なのかもしれませんが、ここでは「性格上のもの」のみを意味するものとします。

 

 


4要素を私と妻に当てはめると

 

我が家では私の他に妻もインデックス投資をしています。そこで、我が家のリスク許容度を測るにあたり、まず4要素を夫婦それぞれに当てはめてみました(下図参照)。

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では、要素ごとに詳しく一つずつ見ていきたいと思います。便宜上、5段階評価として、★が多いほど「リスク許容度が高い」ということを表しています。

 

保有資産の額

非公表としているため抽象的なことしか言えませんが、現在、夫婦それぞれのリスク資産の規模は同じくらいです。私の方が前からコツコツ積み立てている一方で、妻はスポットでまとまった額の買付をしたことがあるため、結果的にほぼ同程度の運用額となっているのです。

ただ、私と妻の保有資産を合計してもボリュームとしてはまだまだ大きいとはいえず、したがって相場が暴落したとしても影響は小さいと考えられます。

私:★★★★☆ 妻:★★★★☆ 総合:★★★★☆

リスク耐性

私はどちらかといえば耐性がある方だと思います。ETFをたくさん保有していた時期にリーマンショックを経験しましたが、当時「うわ、減ったな~!」とは思ったものの「でもいま売るわけじゃないし」と、ほったらかしにしていました。その間、SBI証券のサイトにログインすることすらなく、心穏やかに毎日を過ごしていました。

ただ、この自己評価は、単に「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というだけかもしれません。ある程度割り引いて受け止める必要があります。

一方、妻は「元本保証」が好みらしく、リスク商品での運用にはあまり気乗りがしない様子。

しかし、おカネに無頓着な一面もあり、SBI証券のサイトは6年前の口座開設以来、片手で数えるほどしか見ていません(自分が代わりに定期チェック)。このため、実生活に影響が出なければ、資産額に大きな変動があっても気にも留めない可能性大です。

以上の事情を踏まえて夫婦の平均を割り出すと、★3つというところでしょうか。

私:★★★★☆ 妻:★★☆☆☆ 総合:★★★☆☆

職業

本ブログで繰り返し紹介しているとおり、我ら夫婦は「公務員の共働き世帯」です。今のところ、どちらかが仕事を辞めるといった予定もありません。

一人ひとりの収入は中程度ですが上下のブレ幅は小さいです。また、普通に働いている限りは解雇される可能性は低く、雇用も安定しています。

私:★★★★★ 妻:★★★★★ 総合:★★★★★

家族事情

DINKSではないものの、子どもは1人しかいません。このため、今後、「教育費がベラボーにかかって生活が困窮する」という事態にはなりにくいと思っています。

一方で、私は住宅ローンを抱えています。頭金を多く出したためローン残高は大きくないですが(過去記事参照)、投資を行ううえで留意しておく必要があります。

このほか、主に考慮すべきは健康状態。幸いにして夫婦どちらも健康です。

私:★★★☆☆ 妻:★★★★☆ 総合:★★★★☆

 

トータルの評価は?

以上、4要素に分解して当てはめを行い、全体的に検討した結果、我が家のリスク許容度は5段階中4番目(★★★★☆)の水準くらいではないかと考えています。そもそもこの「4要素」というのは私の決め付けであり、それぞれの当てはめも私の主観です。あくまで御参考くらいにお考えいただければと思います。

で、我が家の資産のうち実際にどれくらいをリスク資産で持っているかというと、昨年末の時点で36.0%です(以下の記事参照。普通預金と国内債券(個人国債)を無リスク資産としており、また、普通預金には「生活防衛資金」を含んでいます)。

 

★4つと評価した我が家のリスク許容度からすれば、リスク資産:無リスク資産(生活防衛資金含む)=50:50くらいにはできるかな、と思っています。ただ、妻には妻の考えもあり、コトはそう単純ではありません(これについては別の機会に記事にするつもり)。

 

4要素に対応する事実はどれも流動的

最後に、重要と考えていることを書き留めておきます。

今回、仮定した4つの要素に我が家の状況を当てはめることで、リスク許容度を測る試みを行いました。この「我が家の状況」、流動的なものであり、中・長期的には変化するということに留意が必要です。

例えば、「保有資産額」は、上下を繰り返しながら長期的には増加していく予定のものです。すると、同じ「半減」でも、現在と将来ではその絶対額が違ってきます。「そのとき耐えられるかどうか」は徐々に保守的に評価すべきことになります。

また、「家族事情」も流動化が激しい要素です。私の両親は、中小企業勤務の父+パートの母(被扶養)という組み合わせだったこともあり、父の年金額は多くありません。実家の蓄えが尽きれば、家計支援を行わねばならないことを今から覚悟しています。

今でこそ安定している「職業」についても、もし親の介護が必要になれば、仕事を辞めるor休む必要だって生じるかもしれません。

このため、 「ポートフォリオのリスクがリスク許容度の範囲内に収まっているか」を折に触れてチェックすることはとても大事ですが、同時に、「リスク許容度」も変化し得るものであることを頭の片隅に置いておくと良いのではと思っています。