開店休業 インデックス投資Way

霞が関で働く国家公務員が、資産運用・NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)など、おカネについて綴ります。

花の命はけっこう長い・・・保険の話(後編)

前編の続きです。ちなみに記事のタイトルは某大手生命保険会社のCMソングから拝借しています(数年前に長谷川京子さんが出演した当該CMは、私の中ではもはや伝説)。

さて、思うに、保険に入っている人の中には、以下のような思考パターンに陥っている人もいるのではないでしょうか。

  • 入院などの保険事故が生じた際にまとまった金を払うことへの抵抗が大きい。実際にはそのお金を工面できる人は多いはずにもかかわらず。
  • そうした入院時の多額の出費への抵抗があるあまり、毎月・長期間にわたって保険料を払い続けてしまう。そっちの方がよほどお金がかかっているのに。
  • 保険料の支払いに負担を感じても、「今まで保険料を払い続けてきたんだから」とやめられない。また、「やめた途端に病気になりそう」と思い込む。もちろん根拠はない。

こうした思考パターンは合理的ではないように思います。 日本は保険大国と言われますが、我が国の保険会社の販売サイドはそのあたりをうまく突いているのでしょう。

職場の食堂では、夜になると、生命保険会社の営業(ほぼ100%女性)が職員と商談している姿をよく見かけます。「男性の2人に1人はがんになる時代ですから・・・」などと営業の女性が20代男性職員に優しく語り掛けていますが、「それは不安だ」とがん保険に入ってしまう前に、まずは「自分は保険でどのような事態に備えなければならないのか?」と冷静に考えるべきです。そして「男性の2人に1人はがんになる」のが事実だとしたら、それでなぜ保険という仕組みが成立するのか、ということにもよくよく注意を払う必要があると思います。きっとどこかにカラクリが存在するはず。

 

なお、保険に関しては以下の記事が参考になりました。生命保険会社出身の後田さんの記事はいつもためになります。ぜひご一読をおすすめします。 

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